v11.0
- ID:
- 必要があった
35375
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0427
- 見出し:
- 木製OAフロア「T-WOOD」開発/表面材と下地材一体化/施工性、デザイン性を両立/大成建設
- 新聞名:
- 日刊建設通信新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kensetsunews.com/?p=65379
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
大成建設は、施工性に優れ、デザイン性に富んだ木製OAフロア「T-WOOD OAフロア」を開発した。
木製の表面材と下地材を一体化させ、オフィスなどの室内レイアウトに応じて木材の種類や配置を自由に設定可能な上、配線の取り出し部の意匠性も考慮できる。
既に引き合いがあり、採用が決定済み
これを皮切りに木材利用の拡大に向けて、学校や図書館といった公共建築物、事務所、店舗、社会福祉施設などに幅広く適用していく
同フロアは、汎用OAフロアと同じサイズ(500mm×500mm)なため、脚部の調整のみで既設のOAフロアから容易に交換できる。
重量は汎用OAフロアと比べて半分程度の約5㎏と運搬しやすく、一体型のため、従来のように下地材と表面材を別々に施工する必要がなく、効率的に施工できる
ナラ、ヒノキ、カバ、スギなど表面材の種類が豊富で、国内の地域産材にも対応。
材種だけでなく、配置もニーズに合わせて自由に変更できるため、意匠性に優れており、木材ならではの温かみや質感を感じられる。
同社技術センター(横浜市)の会議室に試験適用し、傷が付きづらく、傷ができても目立たな
いことに加え、音も響きにくいことを確認済み
床下の配線の有無や配置に応じて、四隅に設置する化粧蓋を容易に交換できるほか、化粧蓋は色味を強調して床全体に幾何学模様を施すことも可能で、化粧蓋と表面材の色味を合わせて化粧蓋を目立たなくすることもできる
これまで大規模な建物への木質系内装材の利用には、耐火性、強度、コストなどの課題があり、適用が限られていたが、近年はCO2低減など環境問題への配慮から木材需要の拡大に向けた動きが活発化している
2010年10月には「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、可能な限り木造化または内装などの木質化を図るという考え方に大きく転換。
公共建築物を中心に国産木材などを積極的に活用した建築物が増えてきていることから、今回の開発に至った
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