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- ID:
- 35137
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0324
- 見出し:
- 「旅する彫刻」 動物たちの命の軌跡をかたちに残す
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.asahi.com/and_w/interest/gallery/160324tabisuru/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
本物そっくりな動物たちの彫刻で人気のはしもとみおさんのフォト&エッセイ「旅する彫刻 彫刻とそのモデルになった子の物語」(エムディエヌコーポレーション)が出版されました。
さまざまな人から依頼を受けて製作した木彫りの動物たちは、表情豊かで今にも動き出しそう。
モデルになった動物たちとの愛らしい
ツーショットや創作風景の写真とともに、はしもとさんが動物たちや彫刻作りへの思いを記したエッセイも収められています
兵庫県生まれのはしもとさんは、中学時代に阪神大震災で被災しました。
家が壊れ、大好きだった景色や近所の犬や猫が突然ふっと消えてしまうという体験。
「触れたくても、二度と触れられない、その悲しさから、形あるものがいかに美しいものだったのかを、深く考えるようになりました」とつづっています
モデルになった動物たちの中には、すでにこの世を去った子たちもいます。
死者と会うことはかなわなくても、彫刻ならば触れることができる。
もう一度触れることで、たくさんの思い出や感情がよみがえる。
「肖像彫刻とは、思い出すこと忘れないことそのものの形だと思っています」とはしもとさん。
ひとつでも多くの
命の輝きを残すこと、それが作品作りの原点になっています
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