v11.0
- ID:
- 35026
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0308
- 見出し:
- 迫力満点 木彫面 北上・蛇喰の会
- 新聞名:
- 岩手日日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.iwanichi.co.jp/kitakami/11353.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
互いの出来栄えたたえる
教室受講者が作品観賞会
北上市の蛇喰(じゃばみ)の会(及川一会長)が主催する2015年度「面の木彫教室」会員による作品観賞会が7日、同市和賀町岩崎の岩崎地区交流センターで開かれた。
10回の教室で丁寧に仕上げた鬼剣舞面など17個が勢ぞろい。
互いに出来栄えをたたえながら、面彫り技術の向上を誓い合った。
同会は02年に市立鬼の館で開設した教室が前身で、07年から会として独立。
毎年度冬場に教室を開いて創作活動に取り組んでいる。
今年度は新規加入2人を含む、同市と花巻市の12人が受講。
昨年12月から2月まで10回にわたって教室が開催された。
同日は12人が参加し、各会員が教室や自宅で仕上げた作品を互いに観賞。
1人1、2点の作品を制作し、ほとんどの会員が口を開けた阿(あ)面と口を結んだ吽(うん)面の岩崎鬼剣舞の面を制作する中、小面(こおもて)を手掛けた会員もいた。
会員は互いにのみの使い方や塗料の仕上げ方などについて
意見を交換しながら、一層の精進を誓い合っていた。
今年度初めて制作に取り組んだ髙橋正明さん(77)=北上市和賀町煤孫=は「先輩方のアドバイスに支えられ、何とか完成させることができた。
左右のバランスを取ることや表情を表すことが難しかった。
来年度は鬼の持つ迫力を表現できるようにレベルアップしたい」と意欲を燃やしていた。
講師を務めた及川会長(72)=同市和賀町岩崎=は「今後も鬼剣舞発祥の地である岩崎で面作りに取り組むことで、伝統の技を守っていきたい」と思いを話した。
関連記事
fff: