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- ID:
- 35006
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0304
- 見出し:
- 大井川鉄道、SL復活40年 かつての木材基地が名所に
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.asahi.com/articles/ASJ2K6VQJJ2KUTPB01Z.html
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【動画】空から見る大井川鉄道
写真・図版
静かな山あいの千頭駅は、SL列車の到着で活気づく=静岡県川根本町、嶋田達也撮影
写真・図版
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週末の昼下がり。
行き止まり式のホームに、煙を吐きながら1940年製造の蒸気機関車、C11型190号機が客車を従えて悠然と入ってきた。
テツの広場
各駅停話
大井川鉄道の千頭(せんず)駅はSL列車の折り返し点。
南アルプスにつながる静岡県川根本町の谷あいにある。
普段は静かな山里の駅も、SL列車が着くと、降り立った乗客でつかの間のにぎわいが生まれる。
「楽しかった。
音がすごかった」
母親や祖母ら3世代で乗車した名古屋市の川瀬太心(たいしん)君(6)は声を弾ませた。
愛知県豊橋市の森光宏さん(41)は何度も来ているリピーター。
乗務員の帽子をかぶった息子の悠真(はるま)ちゃん(2)をSLの運転席に座らせて記念撮影をした。
「週末の定番目的地。
でも運転席は初めて。
感激
しました」
大井川本線でSL列車を復活させてから今年で40年。
首都圏や中京圏から観光客を集めるローカル私鉄の昔は、違う姿だった。
大井川流域は戦前からダムや水力発電所の建設が続いた。
現在の大井川本線が国鉄(現JR)東海道線の金谷から千頭まで全通したのは1931(昭和6)年。
ダム建設の資材や、林業が盛んだった沿線からの木材の輸送で、戦後も栄えた。
川根本町まちづくり観光協会会長の望月孝之さん(70)は、60年代前半までの千頭を「木材が集積する一大基地。
駅に降り立つと木のにおいがした」と振り返る。
広大な旧御料林や南アルプスの原生林から大量の木材が集まり、貨車に積まれて下流へ向かった。
「山あいの集落を回る行商や南アルプス
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