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- ID:
- 34887
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0223
- 見出し:
- 地元産杉活用の新木材パネルで社屋建設 集成材製造販売組合
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/miyazaki/news/20160222-OYTNT50125.html
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- 【写真】
- 記事
-
集成材を製造販売するウッドエナジー協同組合(日南市南郷町)は、地元産の杉を活用し、新たな木材パネルとして注目されているCLT◎(直交集成板)を使った新社屋の建設を進めている。
CLTは繊維の向きが交差するように重ねて張り合わせて作る。
従来の板に比べ、強度や耐熱性に優れ、欧州では中高層ビルでの利用が広がっている。
新社屋は木造3階建てで、述べ床面積約970平方メートル。
建設費は約2億2000万円で、林野庁から約1億円の補助を受ける。
昨年11月に着工し、完成は4月の予定
CLTの建物には建築基準法上の基準がないため、建築材料として使うには個別に構造計算をして国土交通省の認定を受ける必要がある。
国は計算に必要な設計法などを2016年度中に策定し、普及を促す方針だ
新社屋ではCLTを耐震壁として用い、くぎなどを使わない伝統的な木造軸組工法で建設。
先進的な活用例として県建築士事務所協会などが企画した見学会が開かれ、関係者約50人が参加した。
同組合は地元材の普及や需要拡大につなげたいとしている。
県は杉材の生産量が24年連続で日本一だが、外国産に比べて軟らかく、大規模建築での利用などに課題があった。
同組合の吉田利生代表理事は「強度不足も解消でき、地元の飫肥杉などの活用の幅が広がる」と期待を込めた
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