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    ID:
    34843
    年:
    2016
    月日:
    0211
    見出し:
    パリ展から凱旋、いよいよ日本を代表する木製家具が決まる
    新聞名:
    ジャパンデザインネット
    元UR(アドレス):
    http://www.japandesign.ne.jp/report/woodfurniture-tokyo/
    写真:
    【写真】
    記事
    森林資源の循環利用への貢献と、日本の木製家具の魅力を国内外にアピールすることを目的とするアワード「WOOD FURNITURE JAPAN AWARD 2016」。
    パリと東京で展示され審査対象となる20点の家具については、2015年の「IFFT interiorlifestyle living」の「LIFESTYLE SALON」にて発表され、以前にJDNでお伝えした通りだ 【関連記事】現代の日本を代表する木製家具20点が決定、「WOOD FURNITURE JAPAN AWARD 2016」 これら20点とマッチング部門から生まれた2点の試作が、ファッションウィークやメゾンエオブジェの準備で世界中から関係者の集まるパリで展示された。
    100人を越える現地関係者で溢れたレセプションの前後を取材したのだが、来場者が皆一様に、じっくりと展示に向き合う様子がとても印象的であった パリ展、レセプションにて パリ展、レセプションにて 日本の木製家具は知られていなかった。 パリ展は、サン=ジェルマン=デ=プレ駅と世界最初の百貨店と言われるボン・マルシェの中間あたり、ブランドショップが軒を連ねる地域のギャラリースペースで開催された。
    とはいえ目立つ場所ではなく、日本や家具についての意識が高い来場者が、わざわざ見に来たと言えるだろう 一部の来場者に日本の木製家具についてコメントをしていただいた。
    その記録から特徴的なものを紹介しよう ・「日本の木製家具についての印象が全くなかったのだが、とてもポジティブな印象を持った。
    ラインは控え目だがきれいだ」 ・「美術館で昔の日本家具を見たことはあったが、現代の物は初めて見た」 ・「北欧家具に代わる存在として可能性があるのではないか」 ・「木の使い方が良い。
    ものづくりの繊細さを感じる」 ・「素材の良さを生かすデザインだと思う」 もちろん、好意的なものばかりではない ・「もっと大きな会場でやった方が良い」 ・「宣伝がもっと必要だろう」 ・「会期が二日では短すぎる」 そもそも日本の木製家具を知らない、しかし実際に触れると良さが分かる、会場・会期・宣伝については規模の拡大が必要、ということだ パリ展にて パリ展にて ごく限られた熱心な来場者の声だけを拾って、それを一般化することはできないし、マーケティングを改善すれば問題が解決するかと言えば、物流・値段設定・納期といった大きな問題もさらに横たわる。
    一部の大手メーカーは既に自力で海外市場を開拓しているし、ことさら日本を打ち出すマーケティング戦略を 採用するか否かは個別が選択すべきことだ ただし控え目に言っても、海外市場における日本の木製家具の存在感が薄いのならば、日本の木製家具全体としてブランディングし情報発信することは、個別のマーケティング活動の力強さを底上げすることになる。
    とりわけマーケティングへの投資規模が限定されるスタートアップや工房、中小メーカーにとっ ては有効だ 今回の事業は林野庁の補助事業で来年度の継続は未定とのことだが、今回、得られた知見は今後にぜひ活かすべきだろう 空間デザインはエマニュエル・ムホー、コンセプトは「bunshi(分枝)」 来場者の意識を変え、日本の木製家具の存在を知らしめたこの展示が、3月4日と5日、東京に凱旋する。
    会場は表参道のスパイラルホールだ 空間をデザインするのはエマニュエル・ムホー氏。
    パリでは、陽光溢れる白い空間を色とりどりの小枝で演出し、家具を引き立てる魅力的な空間を作りあげ、パリジャン、パリジェンヌから感嘆の声を得ていた。
    東京でも同じく「bunshi(分枝)」というコンセプトでスパイラルホールを演出する。
    パリとは異なる大空間 での、さらにスケールアップした空間演出となる。
    イメージを見る限り、小枝の森に迷い込むような印象的な体験となりそうだ エマニュエル・ムホー氏による展示イメージ デザイン:エマニュエル・ムホー/bunshi(分枝) エマニュエル・ムホー氏による展示イメージ デザイン:エマニュエル・ムホー/bunshi(分枝) 豪華審査員による最終審査と表彰 川上元美×榎本文夫×小泉誠による記念鼎談も開催 国内展示の初日には、セレクション部門20点とマッチング部問から誕生した2点の家具を対象にした各賞の審査と表彰が行われる。
    審査員長は、小泉誠氏(家具デザイナー)。
    審査員は、谷尻誠氏(建築家)、エマニュエル・ムホー氏(建築家・デザイナー)、山田遊氏(バイヤー・監修者)、木田隆子氏(『ELL E DECOR』ブランドディレクター)。
    これら多忙を極める5氏が一同に会する また特別企画として、川上元美氏(デザイナー)、榎本文夫氏(プロダクトデザイナー)、小泉誠氏による日本の家具をテーマにした鼎談も、急遽開催されることが決まった。
    川上氏はセレクション部門で4点、榎本氏は1点、小泉氏は2点、それぞれのデザインによる家具が選出されている。
    賞の行方と共に、こ の豪華な顔ぶれにも注目が集まっている fff:

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