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- ID:
- 32437
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0212
- 見出し:
- 新木材パネル共同研究…県、オーストリアと覚書
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/kochi/news/20150211-OYTNT50079.html
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- 記事
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高強度 欧州ではビル建築
中高層ビルを建築できる強度を持つ木材パネル「CLT」の普及のため、県は、オーストリアの研究所と技術交流を進める覚書を交わした。
2015年度以降、研究所へ県職員を派遣し、情報交換や共同研究を進める。
(夏井崇裕)
高知城ホール(高知市丸ノ内)で6日にあった署名式で、県立森林技術センターの今西隆男所長は「CLT推進は県内林業の活性化につながる。
技術向上とCLTの発展を目指していく」とあいさつした。
署名式の後、CLT研究では最先端とされるオーストリアのグラーツ工科大木材工学技術研究所のゲルハルド・シックホッファー所長が講演した。
ヨーロッパではCLTを使って8階建てビルや学校、プールなどが建設されていることを紹介し、「CLTは地域の木材を使うことができる。
今後10年で生産量は一気に伸びるだろう」と話した。
CLTは複数の木板を重ね合わせたパネルで、床や壁材などに使われる。
コンクリートに比べて軽量で輸送しやすく、組み立てが簡単で工期が短くなる。
県産木材の活用に力を入れている県は1月、岡山県の集成材メーカーとCLT生産を推進する協定を結んだ
一方、現状では、CLTの基準強度が建築基準法で定められておらず、壁や柱などの構造材として使用するには国の許可が必要。
国は16年度にも基準強度を示す方針だ
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