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- ID:
- 34379
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1201
- 見出し:
- 木材発酵でエネルギー抽出 福島県、実証事業へ
- 新聞名:
- 福島民友
- 元UR(アドレス):
- http://www.minyu-net.com/news/news/FM20151201-032076.php
- 写真:
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- 記事
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県は、木材を発酵させて都市ガスと同じ成分のメタンガスを抽出し、エネルギーとして活用する新技術の実用化に向けた実証事業に国内で初めて乗りだす。
新技術は森林総合研究所(茨城県つくば市)が開発。
木材に放射性物質が付着していても、抽出されるメタンガスには放射性物質は含まれないため、
実用化されれば、原発事故で被災した双葉郡を中心に林業再生の加速化が期待される。
内堀雅雄知事が30日、発表した。
事業費は約1億6千万円を12月補正予算案に計上した。
事業は「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想」に盛り込まれ、県は同研究所と連携し、メタンガスを生成する実証プラントの設計に取り掛かる。
プラントの建設地や実証期間は未定
同研究所によると、木材の細胞壁は構造が強固で微生物が分解できないため、これまで木材からのメタンガスの抽出は不可能とされてきた。
しかし同研究所が、高速回転するセラミック製のビーズ(1個0・5ミリ)や酵素で細胞壁を微生物が食べられるように分解する新技術の開発に成功した。
木粉と酵素、水を混ぜて、専用装置で生成された液体をタンクに入れ、発酵させることで発生したメタンガスを回収する。
発生したメタンガスに放射性物質が含まれないことは、同研究所が実験で確認した。
メタンガスの生成で処理された木材の体積は、処理前の10分の1まで小さくなるという
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