v11.0
- ID:
- 34327
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1125
- 見出し:
- 鉄より強い? 木の繊維!
- 新聞名:
- 経済産業省
- 元UR(アドレス):
- http://www.meti.go.jp/main/60sec/2015/20151124001.html
- 写真:
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- 記事
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奈良の法隆寺にある五重塔。
世界最古の木造建築として、今もなお私たちに立派な姿を見せています。
この丈夫さは、木材を構成するセルロースという繊維に由来しているのです
10億分の1メートルの繊維
木材からセルロースの繊維だけを抽出できれば、さまざまな応用ができるのでは、と期待されています。
セルロースの繊維は、髪の毛のおよそ100分の1の太さ。
直径が数ナノメートル(10億分の1メートル)なので、「セルロースナノファイバー(CNF)」と呼ばれています
炭素繊維よりも安く
似たようなものに、炭素繊維(カーボンファイバー)があります。
航空機の部品や、身近なところではゴルフクラブにも使われてもいますよね。
日本が世界をリードしている素材としても有名です。
しかし、この炭素繊維は、軽くて強いのですが、まだまだ高価です。
日本に豊富にある木材から、安くCNFを作ることが
できれば、日本発のすばらしい素材となるでしょう
透明で、熱でも伸びない
セルロースナノファイバーの写真。
透明な素材であることを表している。
CNFは、鋼鉄の5倍の強度という利点だけでなく、炭素繊維にはない特徴があります。
例えば、太さがナノレベルなので、プラスチックに混ぜても透明のままです。
また、熱を加えても伸び縮みしないので、自動車部品などにも使えると期待されています
目指せ1兆円市場!
技術開発が進み、製造コストが下がれば、CNF関連国内市場は1兆円にもなると見込まれています。
経済産業省では、研究開発や産学官のネットワーク作りを積極的に支援していきます
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