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- ID:
- 34286
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1118
- 見出し:
- 来年のさる年へ置物作り 78歳木工職人の意欲
- 新聞名:
- 信濃毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.shinmai.co.jp/news/20151118/KT151117SJI090011000.php
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
木曽郡南木曽町蘭(あららぎ)の木工職人、岩田四郎八さん(78)が、来年のさる年にちなみ、猿の置物作りに励んでいる。
おにぎりの形をしたえとの置物を作り始めて25年目、職人になって60年目になるというが、「可能な限り作り続けたい」。
現在、制作の最盛期を迎えており、意欲は衰えていない
えとの置物作りは27年ほど前に、名古屋市の材木業者から依頼を受けて作ったのがきっかけだ。
その後、安定した形をしていることや、「食いっぱぐれがないように」との意味を込め、縁起を担いで1991年からおにぎりの形を作っている。
この時も、翌年のえとにちなんで猿をかたどった置物だったという。
来年用は、両手を地面に付け、正座をしてあいさつしている猿をイメージした。
飯田地方の業者から仕入れた端材を使用。
縦8センチ、横10センチ、厚さ3センチの大きさで、中を糸のこぎりでくりぬき、やすりで磨いてある。
今月に入って制作を開始。
1日40個のペースで作っており、年末までに1500個ほど仕
上げる予定だ
19歳で木工職人となった岩田さんの製品を真っ先に置いてくれたのが、現在の藤村記念館(岐阜県中津川市馬籠)だったという。
文豪島崎藤村の長男、楠雄さん(1905~81年)から「馬籠にちなんで、馬を作ってほしい」と言われ、馬の置物を作り始めた。
今も、えとの置物を作らない時期には、背中に花嫁を乗せた馬などを制作し続けている。
1個700円。
希望に応じて、「健康長寿」などといった言葉も書き入れており、「毎年楽しみにしていてくれる人のためにも頑張って作り続けたい」としている。
問い合わせは岩田さん(電話0264・58・2327)へ
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