v11.0
- ID:
- 34160
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1104
- 見出し:
- 田中賞受賞記念展：黒蕨壮さん、超絶技巧の木彫５０点
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/feature/news/20151104ddlk33040289000c.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
井原市出身で近代日本を代表する彫刻家、平櫛田中（ひらくしでんちゅう）にちなみ、主に木を素材にした彫刻家や作品を顕彰する「第２７回平櫛田中賞」（井原市主催）を受賞した黒蕨（くろわらび）壮さん（６４）＝名古屋市＝の受賞記念展が市立田中美術館で開かれている。
２９日まで
黒蕨さんは鹿児島県出身。
専門学校卒業後、コンピューター技師や妻の実家の呉服店で働きながら、独学で磨いた超絶的な木彫技術で知られる。
道端に落ちていた手袋やジーンズ、一緒に酒を飲んだホームレスなど、身近な物や人に触発されて不思議な雰囲気の立体を作り上げ、現代日本木刻フェス
ティバルの大賞などを受賞した。
記念展では、１９８０年代以降の約５０点を紹介。
主にクスノキを素材に、おのやノミ、彫刻刀だけで削り出す。
段ボールや空き缶、スニーカーなどが細部まで巧みに表現され、紙ヤスリなどを一切使わないのに表面は滑らか。
モチーフに対するメッセージ性も豊かだ。
同美術館は「木彫作品の新たな魅力と
可能性を知ってもらえたら」としている。
入館料は一般７００円、６５歳以上３５０円、高校生以下無料。
２３日を除く月曜と２４日は休館。
田中美術館（０８６６・６２・８７８７）
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