v11.0
- ID:
- 34035
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1016
- 見出し:
- 高知県日高村の元高校校長が趣味高じ木工作品展 16日から
- 新聞名:
- 高知新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=345706&nwIW=1&nwVt=knd
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
高校の校長を退職後、木工を本格的に始めた高知県高岡郡日高村岩目地の谷脇和隆さん(71)が10月16~21日、自宅敷地内のギャラリー「和」で個展を開く。
「趣味が高じてしまって」という谷脇さんの工房には、専用機械がずらり。
くぎを使わない木組みにこだわった精巧なテーブル、写真立てなどを
手掛けており、約130点を展示する。
物理の教員だった谷脇さんは、室戸高校や高知南高校で校長を務め、2004年に退職。
その後、興味のあった木工を始めた。
広葉樹の木目の美しさに引かれ、ケヤキやトチ、サクラなどを素材に、ほぞや継ぎ手で組み立てる指し物の技法で制作する。
スギやヒノキなどの針葉樹と違い、広葉樹は伸縮が激しく、無理やり組み上げると、完成後に形がゆがんでしまう。
谷脇さんはじっくり加工することを心掛け「暴れる材をいかに“調教”するかが楽しい」と話す。
指し物にはさまざまな加工が必要なため、工作機械を少しずつ買い集めた。
中古を購入し一度分解。
安全性を高める囲いや、木くずを集める装置などを自分で取り付けた。
車庫の一部を使っていた工房は機械で満杯になり、「車が追い出されてしまった」と頭をかく。
仕事一筋だった人生から、現在は「自分のやりたいことを心からできる幸せがある」という谷脇さん。
「新たな同好の士にも出会えたら」と多くの人の来場を期待している
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