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- ID:
- 32376
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0130
- 見出し:
- 蓋形木製埴輪、大阪・堺の「ニサンザイ古墳」で出土 貴人の日よけ傘、埋葬用か
- 新聞名:
- 産経
- 元UR(アドレス):
- http://www.sankei.com/west/news/150130/wst1501300075-n1.html
- 写真:
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- 記事
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蓋形木製埴輪、大阪・堺の「ニサンザイ古墳」で出土 貴人の日よけ傘、埋葬用か
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ニサンザイ古墳の周濠から見つかった、蓋形木製品の飾り部分。
乾燥を防ぐため、水と砂糖を混ぜた水溶液を吹きかけている=堺市
堺市北区にある5世紀後半の前方後円墳「ニサンザイ古墳」(東百舌鳥陵墓参考地)の濠(ほり)から木製の蓋形(きぬがさがた)埴輪(はにわ)の一部が見つかり、同市が30日発表した。
全体像は不明だが、木製の蓋形埴輪の出土は初めて。
素焼きの円筒形埴輪と一緒に墳丘に多数並べられていた可
能性があるという。
蓋は身分や地位の高い人の後ろからかざす絹を張った長柄の日よけ傘。
被葬者の財力を示す埴輪として素焼きの蓋形埴輪は多くの出土例があるが、木製のものは他に例がなかった。
最長約79センチの木製品3点が前方部側の濠から出土。
切り込みや透かし、紋様が刻まれており、傘の先につく「立ち飾り」を模した一部らしい
前方部側の濠の底では築造当時の墳丘の端も確認。
約290メートルとされてきた墳丘長は約300メートルと分かり、従来は全国8位とされていた規模が7位になる。
墳丘は中段斜面に葺石(ふきいし)を敷いているのに対し、最下段にはほとんどないことも判明した。
京都橘大学の一瀬和夫教授(考古学)は「ニサンザイ古墳は国内最大の前方後円墳、仁徳天皇陵古墳(墳丘長486メートル)の直後に造られた大王墓にもかかわらず、埴輪を木製に材質転換したり葺石を簡略化しており、大きな古墳を造らなくなる6世紀に向けた最初のモデルになったのではないか」と
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