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- ID:
- 34007
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1009
- 見出し:
- 県産木材に親しんで 浦和駅前に子どもの遊び場誕生
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201510/CK2015100902000188.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
JR浦和駅前の商業ビルに、床から家具、おもちゃまでのほぼすべてが県産木材でできた子どもの遊び場が誕生し、親子連れらでにぎわっている。
もともとは殺風景な会議室だったが、NPO法人・木づかい子育てネットワーク理事長で埼玉大教育学部の浅田茂裕(しげひろ)教授(木質科学)が「親子が出会
い、くつろいで遊べるスペースにしたい」と約半年かけて整備した。
(冨江直樹)
浦和駅西口から徒歩二分の県林材会館。
コンビニなどが入るビル四階の一室にスギやヒノキの香りが漂う。
木目が鮮やかな床の上を子どもたちが歩き回り、木のおもちゃを手にしてにぎやかな声を上げている
この場所は「Woods ON」(ウッズオン)と名付けられた。
約五十平方メートルの室内の床や壁、家具の木材はすべて県産のスギ、ヒノキで化学物質を含む塗料などは使っていない。
県内の設計士やデザイナーが隅々まで趣向を凝らした「オール埼玉」がこだわりだ
おもちゃは手に取って遊ぶことができ、積み木やままごと道具、ヒノキの車輪で動く屋台、仕掛けが施された可動式の壁などが子ども心をくすぐる。
スタッフが常駐し、使い方を教えてくれる。
長女(1つ)と訪れたさいたま市内の女性(38)は「雨の日も安心。
手に触れて遊べるのがいい」と話していた
県の森林面積は県土の約三分の一の約千二百平方キロメートル。
木材は飯能市などで産出される「西川材」が有名だが、林業経営は厳しい状況が続いており、需要拡大が課題という。
浅田教授は「利用者と生産者・デザイナーとの出会いの場にもしたい」と県産木材の消費拡大にも期待している
ウッズオンはゼロ~二歳児が対象。
利用時間は月、木、金曜の午前九時半~午後三時半。
入場無料。
問い合わせは県木材協会=電048(822)2568=へ
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