v11.0
- ID:
- 34001
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1012
- 見出し:
- 次世代素材 実用化急ピッチ 産官学連携、日本の未来の切り札に
- 新聞名:
- SankeiBiz
- 元UR(アドレス):
- http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/151012/cpd1510120500001-n1.htm
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- 記事
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木材や果物などの繊維を原料とし、鋼鉄の5分の1の軽さで5倍以上の強度を有する次世代素材「セルロースナノファイバー(CNF)」の実用化に向けて研究が進んでいる。
環境に優しく石油に依存しない植物由来の素材は世界中で注目を集めており、日本は産官学が連合し、早期の技術確立と産業創造
に取り組む方針だ
木材チップやみかん、リンゴなどの果実の皮や絞りかす、さらには稲わらや竹など自然の素材から数ナノ(1ナノは10億分の1)レベルに微細化した繊維を抽出し、樹脂やゴムなどと混ぜ合わせて作る。
CNFは強度に加え、熱に強く縮みにくく、さらに高い吸着性や透明性を併せ持つのが特徴だ。
そのため鉄やプラスチックの代替品として家電製品やフィルム、高機能材料など幅広い産業用途に使うことが可能で、化粧品や食品などへの応用も研究されている。
CNFの実用化に道を開いたとして、東大の磯貝
明教授ら日本人研究者3人が9月29日、「森林・木材科学分野のノーベル賞」ともいわれる「マルクス・バーレンベリ賞」を授与され、同素材への関心はさらに高まっている
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