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- ID:
- 33971
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1007
- 見出し:
- 「木の日」
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.agara.co.jp/column/mizu/?i=302643
- 写真:
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- 記事
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先日、神戸市の有馬温泉を舞台に活動しているNPO法人「有馬保勝会」の総会で「六甲山にもっとブナやミズナラを植えよう」という議論が盛り上がった。
▼「有馬温泉の50年後、100年後を考えれば、目先の繁栄を考えるだけでなく、山を豊かにすることが先決」「土砂崩れを防ぎ、泉源を守るには、水を蓄える森を取り戻すことが大切」という提案に、出席者が共感したからだろう。
▼理事の一人として、この議論を聞きながら、田辺市龍神村の林業家、真砂典明さんから頂いた便りを思い出した。
そこに「10月8日は木の日。
森林が私たちの生活の中でどんな役割を果たしているか。
そのさまざまな姿に向き合ってみませんか」という文言があったからだ
▼漢字で書けば十と八で木、木が二つで林、三つで森、五つ集まれば森林。
その森林が近年、荒廃している。
多発する水害や土砂災害も、森林の手入れが行き届かないからだという。
これにどう対処するのか
▼林野庁が公表した2014年度の木材自給率は31%。
しかし、それは木材が不足しているのではなく、存分に利用されていないからだという。
ならば、木材の用途開拓、バイオマス発電の普及などに民間の力を生かし、研究者の知恵を借りたらどうか。
林業を経営として成り立たせるためには、国や県の本
気の取り組みも求められる。
▼目の前にある宝の山に目を向けることは「地方創生」の趣旨にもかなうはずだ
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