v11.0
- ID:
- 32359
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0115
- 見出し:
- 高橋敦の “オーディオ木材” 大全 ~ 音と木の関係をまるごと紹介
- 新聞名:
- Phile-web
- 元UR(アドレス):
- http://www.phileweb.com/review/article/201501/16/1499.html
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- 【写真】
- 記事
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■生活にもオーディオにも欠かせない素材「木材」を高橋敦が2万字くらいで語る。
例えばあなたが中学生で「小さな椅子を工作してきなさい」という夏休みの宿題を出されたとする。
牛乳パックやダンボールという手もあるが、材料として多くの方が選ぶのは木材だろう。
樹脂を金型に流し込んだ一体成型で椅子を作ってくる強者とかはそうはいないはずだ
今も昔も、木材は手軽で身近な素材であり続けている。
誰でも入手しやすいし、加工もしやすい。
もちろん万能素材ではないが、木材に限らずあらゆる素材は万能でないからこそ個性があるわけで、弱点さえも強みになり得る。
その木材はもちろんオーディオの世界でも多用されている。
スピーカーのキャビネット、ラックやスタンドの素材としては特に一般的だ。
逆に、一般的ではないところにあえて木材を使うことでそれを特徴としている製品もある。
スピーカーやイヤホンの木製振動板などはそういう例と言えるだろう。
パインのピース材の木口面
マホガニー材を使ったスピーカー
チーク材を使ったヘッドホン
オーディオを趣味としていれば、自然と多くの木材に親しむことになる。
そしてオーディオにおいて、材質の特性がその機器やアクセサリーの音や効果に少なからぬ影響を及ぼすことは常識だ。
木材の特性を知ることはオーディオ機器をより深く知ることにつながる。
しかしオーディオの世界で、その木材について
のまとめ情報的なものを見かけたことがない
一口に木材と言ってもその種類は膨大で、それぞれが異なった特性を持つ。
金属という大枠の中にアルミやチタンにブラス、スチールにステンレス、各種合金といった無数の種類があるのと同じだ。
木材にも際限なくバリエーションがある。
その全てを把握するのは無理だが、主要な樹種や製材方法などについて
概要を押さえておく程度は、オーディオの知識としても有用だろう。
ということで今回は「当面これくらい知っておけば製品情報とかに木材が出てきたときにその意味するところを推測しやすくなるだろう」という、オーディオにおける木材についての基礎知識をまとめてみることにした。
基礎知識レベルなのに「木材大全」って記事名はおかしいだろ!?
というのはあれだ、「基礎知識」より「大全」の方が記事タイトルとしてキャッチーだからといういやらしい理由だ
fff: