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- ID:
- 33133
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0523
- 見出し:
- 秩父市「木育」に力 全1歳児に木製玩具配布へ
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20150523/CK2015052302000159.html
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- 記事
-
秩父市は、子供たちが森林や木材に触れる機会を増やす「木育(もくいく)」事業を始める。
来年1月から、地元産材を使った木製玩具を市内の1歳児約400人全員に贈る計画で、デザイン案の公募を始めた。
玩具の製造は地元業者が行う予定だ。
市森づくり課の担当者は「地域の中で森を思う気持ちを
育て、木材利用を増やす機会を探りたい」と期待する。
(羽物一隆)
木育は、子供時代に木材に接して「ぬくもり」や「香り」を体感し、材料としての良さや、木材利用を通じた森林育成などの意義を学んでもらう教育活動を指す。
国産材利用が低迷する現状を受けて、二〇〇六年に国の森林・林業基本計画で定義された
誕生祝い品としての玩具配布は、幼児が最初に遊ぶ「ファーストトイ」を木製品にする試みで、木育の代表的な活動となっている。
昨年度末までに東京都新宿区など全国の十五を超える自治体が実施しており、今後も拡大が期待される。
秩父市はまず地産地消型の取り組みとしてスタートし、将来的には
都市部などへの玩具供給地となる可能性を模索する考えだ
市は今年三月、木育活動を推進する「東京おもちゃ美術館」(東京都新宿区)と、県内で初めてウッドスタート宣言に調印した。
宣言には、すでに全国の十三自治体と六つの企業・団体が参加。
森林保護による社会貢献や木材利用を考える企業・自治体に対し、秩父市のような森林活用を目指す地域を
紹介して林業活性化につなげる狙いがあるという。
今回の秩父市の玩具配布では、安全面の確認などで協力する予定だ
デザイン案募集は六月三十日まで。
主に三歳未満までが遊ぶベビートイで、地元産のスギ、ヒノキ、サワラなどを使用することが条件。
「秩父らしさ」を感じるデザインであるかも評価対象となる。
一個あたりの原価は四千五百円程度とし、試作品の実物や図面などを提出する。
最優秀賞の賞金は十万円
問い合わせは同市森づくり課=電0494(22)2369=へ
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