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- ID:
- 32258
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0119
- 見出し:
- CLTの木造ビル
- 新聞名:
- 宮崎日日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.the-miyanichi.co.jp/kuroshio/_10351.html
- 写真:
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- 記事
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ロンドンには9階建ての木造マンションがあるそうだ。
ウィーンでもチューリヒでも欧州の多くの都市では高層の木造ビルが次々に建てられ、または計画されていると聞く
欧州の高い建物といえば、大聖堂や古城などに見られるように石造りが一般的。
そんな古くからの街並みを変えつつあるのが、CLT工法という新しい建築技術だ。
板の繊維の向きが直角に交わるように重ねて接着した分厚いパネルを組み合わせ、壁や床にする。
日本で鉄筋コンクリートの高層ビルが競うように建っているころ、欧州ではいち早く木の利点が見直されていた。
さわやかな森の空気に包まれて成長した木は環境にも優しく、見た目もぬくもりがある。
耐震や耐火の技術も確立させた。
世界の潮流に乗ったということもあるだろう、林野庁は2016年度からCLT工法を解禁する。
国産材の利用が減って伐採量が伸びないと、憂える現状もあるようだ。
これからそんな木造のビルが普及していけば、そう、林業の盛んな本県にはチャンスである。
将来を見越してのことか、高知県は数年前からCLTを活用した木材需要創出のプロジェクトを進めてきた。
林業が基幹ならば、どの自治体も同じ。
木材を供給するだけでなく、これからはCLTといかに関わっていくかが鍵になろう。
もちろん、本県でも官民で研究を進めている。
スギの生産量は全国1位、加工技術もトップにある本県は、林業ビジネスのレースでも先頭を走りたい。
中山間地は消滅可能性都市だとかいわれているが聞き流そう。
宝の山にも変わり得る
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