v11.0
- ID:
- 32199
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0113
- 見出し:
- 取引増えて単価下がる 田辺市龍神村で木材初市
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=287200
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
和歌山県田辺市龍神村東の龍神村森林組合木材共販所で9日、初市が行われた。
取引総量は昨年の初市より約4割増の約2500立方メートルに上ったものの、1立方メートル当たりの単価は約3千円下がった。
消費税増税に伴う駆け込み需要の反動などが影響して住宅建築などに使用される良材が
売れない傾向にあり、森林組合の担当者は「苦しい年になると思うが、何とか乗り切りたい」と話している。
同組合の共販所は1971年に開設され、市はこの日が691回目。
初市に先立って、真砂佳明組合長は「昨年の初市のころは、消費税増税前の駆け込み需要もあって大変活況を呈していたが、今年は打って変わって厳しい年始めとなっている。
この共販所は木をなるべく良い値段で売っていくという使命を
背負っているが、そのためにも買い方の皆さんにきちっと木材を供給して頼りにしてもらえるようにしていかなければいけない。
厳しい状況ではあるが、泣き言を言わずに頑張っていきたい」とあいさつ
来賓の真砂充敏市長は「この地域からすれば、良い材を良い値段で売るということが大きなテーマであり、難しい課題。
特にいま、国では地方創生が声高に叫ばれているが、第1次産業が元気になればおのずと地方は創生される。
地方創生の流れの中に、森林・林業行政をどう位置付けるかということにも
努力をしたい」と話した。
出品されたのは主にスギとヒノキ。
マツ、モミ、トガなども少量あった。
県内外から製材業者ら約80人が訪れ、正午すぎから競りが始まった。
競りを仕切る「振り子」が木の上を歩きながら、独特の口調でテンポ良く売値を提示。
買い手は木の色つやなどを見定めて次々と落札していった。
この日は総額3264万1366円、2534・104立方メートルが競り落とされた。
1立方メートルの単価は1万2880円。
好調だった昨年の初市と比較すると取引総量は約700立方メートル増えたが、並材が多かったことなどが影響し、1立方メートルの単価は下がった。
円安傾向で輸入材の値段が上がり、B級材やC級材の需要は高まっているものの、駆け込み需要の反動もあって住宅建築などに使用される良材が売れない状況という。
共販所の担当者は「初市は多くのお客さんでにぎわった。
予想より売りやすかったと感じたが、値段の伸びは悪かった」と話した
fff: