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- ID:
- 32518
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0222
- 見出し:
- 旧陸軍爆撃機の木製プロペラ発見、熊本で展示
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/national/20150222-OYT1T50037.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
旧日本陸軍の九三式単軽爆撃機に使われていた木製のプロペラが、熊本県菊池市内で見つかった。
1933年から約2年間、川崎航空機(現・川崎重工業)などが生産した機体で、金属製のプロペラが普及する以前の貴重な資料。
21日、同市泗水町の菊池飛行場ミュージアムで展示が始まった。
同市下河原の松永鎮まもるさん(69)が自宅に保管していた。
2枚羽根で、長さ約1・7メートル。
本来は約3メートルあるが、片方の羽根が根元で切断されている。
切断面からは、厚さ2センチの板を交互に重ね合わせて強度を上げた内部構造を見ることができる。
このプロペラは戦時中、台湾の飛行場に勤めていた松永さんの父、昇さん(故人)が、地元で戦意高揚に役立てようと45年、同市泗水町にあった旧陸軍菊池飛行場に空輸。
終戦まで同飛行場に保管されたが、戦後に昇さんが自宅に持ち帰り、約70年にわたって松永家が保存してきた。
今回、松永さんが
ミュージアムを運営する「花房(菊池)飛行場の戦争遺産を未来につたえる会」に展示を依頼した。
九三式単軽爆撃機は、戦後初の国産旅客機・YS―11の開発にも携わった土井武夫さん(故人)が主に設計を担当した。
「つたえる会」の小山内稔事務局長(58)は「旧軍の戦闘機の多くは戦後に処分され、現存するものは少ないが、各地に残るプロペラは戦争遺産の一つ。
見ることが戦争を考えるきっ
かけになれば」と話している
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