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- ID:
- 32457
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0215
- 見出し:
- 姫路城の心柱を再現 中津川市でレプリカ製作スタート
- 新聞名:
- 岐阜新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20150215/201502150918_24314.shtml
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
中津川市が兵庫県市川町と共に進める、世界遺産・国宝姫路城(同県姫路市)を支える「西心柱」のレプリカの製作が、本格的にスタートした。
今月10日には、材料となる中津川市と同町の木を、荒削りする作業が中津川市で行われた。
姫路城の西心柱は、1956年からの「昭和の大修理」で取り替えられ、同町の笠形神社の御神木だったヒノキと、同市加子母の裏木曽のヒノキを上下につなぎ合わせてできている。
兵庫県では、完成に至る経緯や地域住民の思いを道徳の授業で取り上げ、「運命の木」として語り継いでいる。
レプリカは両市町のヒノキのPRと交流を図るために製作。
笠形神社の樹齢200年のヒノキと、裏木曽の樹齢300年のヒノキ計4本を用い、継ぎ手の構造を再現した2種類3本を製作する。
市産直住宅振興会に委託し、加盟する付知峡ひのき建築協同組合が作業に当たる。
同組合員の中倉製材所(同市付知町)では10日、4本の丸太の側面を削って柱の形に荒削りする作業を行った。
全長8メートルのレプリカの木材は50センチ角に、全長4メートルのレプリカの木材は40センチ角に、チェーンソーや機械で削っていった。
今後、乾燥の工程を経て、3月10日ごろから原建築(同)で加工する。
実際の西心柱と同様に、「腰掛け蟻(あり)継ぎ」と呼ばれる工法で、固いケヤキを結合部分に埋め込み、2本の木を上下につなぐ。
同月末に完成予定で、4月18日に市川町でお披露目イベントを開く
原建築の原孝社長は「改修当時、柱を作った人のすごさを再確認した。
樹齢数百年の木材を加工するので、気を引き締めて製作に当たりたい」と話していた
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