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- ID:
- 31762
- 年:
- 2014
- 月日:
- 1114
- 見出し:
- <とちぎの元気企業 信金発!地域発見フェアから> 星野工業(鹿沼市)
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20141114/CK2014111402000168.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
日光東照宮や江戸城の造営を支えた日光杉と日光檜(ひのき)。
今も良質な木材を産出する日光・鹿沼地区の杉やヒノキを材料に、豊富な木製品を製造販売するのが星野工業(鹿沼市)だ。
営業部長の星野詠一さん(41)は「製品の数は大小合わせて二千種類にはなる」と胸を張る
中でも豊富な品ぞろえを誇るのが、誰にも身近なキッチン・バス用品。
食器やおぼん、風呂おけなど材質、大きさ別に手作りされる逸品ばかりだ。
一九四五年に「おけ屋さん」として創業した歴史もあり、しゃもじだけでも二十種類はあるこだわりようだ。
オフィス家具や公園の遊具など大型製品も多く、ラインアップ
は幅広い。
製品は主に間伐材を利用するため環境に優しく、持続的な製造を可能にしている
最近では、今までにないコンセプトの製品開発にも取り組む。
風呂おけの胴体を固定する銅製のタガを胴体に埋め込むことで、見た目がすっきりした製品を実現した。
さらに厚さ三センチあったヒノキのまな板は、一・二センチ程度に薄くし、軽量化して若者やお年寄りにも使いやすくした。
いずれも木製品の需要
が減っていることを踏まえ、独自に創意工夫を実らせている
星野さんの父の昭夫社長(67)は「時代のニーズをとらえて、技術力と人材力を上げるしか生き残る道はない」と言い切る。
その言葉通りに、今後は最新の機械技術を導入し、多種多様な柄を実現した内装用の「デザインウォール」の売り出しも計画している
昔ながらの木製品の需要が頭打ちとなる中でも、強みはやはり歴史が証明する材質の良さだ。
星野さんによると、日光・鹿沼地区は寒冷地のため木の成長が遅く、木目が詰まった良材が多いという。
星野さんは「手作りの良さをもっとPRし、今後も多くの人に選んでもらえるような努力を続けたい」と力を込め
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