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- ID:
- 31745
- 年:
- 2014
- 月日:
- 1111
- 見出し:
- 桐生和紙で卒業証書 1枚ずつ手作業 心込め
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/gunma/news/20141110-OYTNT50412.html
- 写真:
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- 記事
-
桐生市梅田町の和紙職人、星野増太郎さん(77)の工房で、市重要無形民俗文化財「桐生和紙」を使った来春用の卒業証書作りがピークを迎えている。
作っているのは、星野さんの次女で和紙職人の橘三紀さん(43)。
すだれ状に竹を編んだ道具を使って、とろみが付いた水の中に広がる木の皮を少しずつ拾い上げ、全身を揺すりながら平らに広げていく。
校章の透かしの入った紙と、平らな紙の2種類を作り、手作業で重ねていく
橘さんは、「全て手作業なので、少しずつしか作れない。
それでも一生の記念になる卒業証書ですから」と、1枚ずつ出来栄えを確認する。
桐生和紙を使った卒業証書作りは1983年から始まった。
今年は、桐生市内の公立中学校と、桐生、みどり両市の七つの高校で計約3000枚を作るという。
星野さんによると、この地域では江戸時代から和紙作りが盛んだったが、現在も作り続けているのは星野さんの工房だけ。
星野さんは「卒業証書を通じて、地域の伝統を地元の子どもたちに伝えていきたい」と話している。
作業は今月下旬まで続く
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