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- ID:
- 31175
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0822
- 見出し:
- 函館の職人・吉田さん「業界盛り上げたい」
- 新聞名:
- 北海道新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki2/558291.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
砂糖や餅の粉などを材料に花鳥風月を表現する工芸菓子に取り組む函館市の和菓子職人の吉田貴之さん(42)が、7月に静岡県で開かれた全国菓子研究団体連合会の技術コンテストで準グランプリに輝いた。
吉田さんは「コンビニに押されがちの菓子業界を盛り上げたい」と技にさらに磨きをかける考え
だ
受賞作は「花鳥彩春」。
太くねじれた木の幹を据え、枝からは藤の花房をそよがせ、傍らの岩にシジュウカラをとまらせた。
縦、横、高さいずれも45センチ。
「北海道からどうやって運んできたのかと驚かれる作品にしたい」と、幹と花房は取り外せるようにして厳重に梱包(こんぽう)し、飛行機に手荷物として持ち
込める大きさになるように工夫した。
吉田さんは、大学卒業後、東京都内の和菓子店で修業を積んだ。
2002年、家業の吉田食品(函館市高盛町)を継ぐために函館に戻り、現在は社長を務めている。
以前、全国菓子大博覧会(全菓博)で見た工芸菓子に興味を抱き、独学で研究。
周囲から「壊れやすい作品を北海道から出品するのは
無理だ」と言われたが、「不可能を可能にしたい」と創意工夫を重ねた。
13年に広島で開かれた全菓博工芸菓子部門に道内から15年ぶりに出品、全菓博工芸賞を受けた。
昨年の同連合会技術コンテストでも、盆景の部で銀賞を獲得。
全国規模の大会に3度出品し、いずれも入賞を果たしたことになる。
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