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- ID:
- 30912
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0716
- 見出し:
- 県産材の吸音板開発 間伐材活用、伊那の中央道に試験設置
- 新聞名:
- 信濃毎日新聞 -
- 元UR(アドレス):
- http://www.shinmai.co.jp/news/20140716/KT140715SJI090014000.php
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
長野県内の木材関係会社などでつくる「長野県産材販路開拓協議会」(松本市)は、県内産のスギ間伐材を使った吸音板を開発し、15日、伊那市の中央道伊那インター上り線ランプ(傾斜路)脇に試験的に設置した。
中日本高速道路飯田保全・サービスセンター(飯田市)や県によると、県内の高速道で木
製吸音板の導入は初めて。
県内の森林保全につながる間伐材の新たな活用策として期待がかかる。
吸音板は1枚が高さ50センチ、幅4メートル、厚さ約21センチ。
内側に吸音材(ガラスやポリエステルの繊維)を張り、高速道側を向く面は、角材で隙間を作り吸音効果を高める。
4枚1組で鉄柱間にはめ込む。
この日は8区画分を設置した。
吸音板は構造が比較的入り組んでおり、細かな加工がしやすいスギを選んだ。
木材には防腐剤を注入して劣化しにくくした。
木がゆがんだりねじれたりした場合、ボルトを締め直して調整する。
音を抑える効果は基準を満たしていることが事前の検査で確かめられた。
現在の工法では手間が掛かり、製造費が割高になるのが課題だ。
県産材販路開拓協議会の宮崎正毅会長(55)=下高井郡木島平村=は「改良を重ね、県産材の活用やPRにつなげたい」と話していた。
高速道の遮音設備は吸音板のほかに、音をはね返す遮音板があり、住宅があるかなど周辺環境で使い分けるという。
県産材販路開拓協議会は、県産のカラマツ間伐材の遮音板も製作。
今月、スギの吸音板の隣に導入済みで、こちらの普及も進めていく
県によると、カラマツの遮音板はほかに、1985(昭和60)年に国内で初めて導入された飯田市内の中央道本線と、2012年に整備された伊那インター近くの本線の2カ所にある
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