v11.0
- ID:
- 30893
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0715
- 見出し:
- 弥生後期の木製盾出土 小竹貝塚で小片2点
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20140714-OYTNT50582.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
富山市教育委員会埋蔵文化財センター(富山市)は14日、小竹貝塚(同呉羽地区)で昨年行った調査で、県内最古とみられる弥生時代後期の木製盾の小片2点が見つかったと発表した。
同市北代の北代縄文館で15日から始まる開館15周年記念企画展「小竹貝塚の変遷」で展示される。
来年1月12日
まで
盾は弥生時代後期(約2000年前)のものとみられ、見つかった小片のひとつは縦7センチ、横6センチ、もうひとつは縦7センチ、横3センチ。
いずれも補強のためのひもを通す穴が等間隔に開けられており、戦闘や儀礼に使われた盾の一部と推定される。
盾は昨年3月、北陸新幹線の関連工事に伴う発掘調査で、約2000年前の土器とともに発見された。
同展では、盾のほか、同センターが2008年度と12年度に小竹貝塚で行った調査で発掘した土器や制作途中の木製のくわなど、縄文時代から平安時代の出土品約30点も初めて公開する。
小竹貝塚は、日本海側最大級の貝塚とされ、縄文時代前期の人骨が大量に出土している。
稲のもみ殻なども見つかっており、同センターでは、弥生時代にも稲作や農耕儀礼を行う有力集団がこの地域に定住していたとみている。
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