v11.0
- ID:
- る
30797
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0628
- 見出し:
- 育てた植物の収穫量が増え、木材の強度が増す
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.asahi.com/articles/ASG6S7TDTG6SPIHB04Z.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
音楽を聴かせると、熟成させたビールやワインがおいしくなり、育てた植物の収穫量が増え、木材の強度が増す――。
音がモノに与える影響はさまざまに言われてきたが、多くの場合、心理的なものが大きいと考えられてきた。
神戸大学大学院理学研究科の津田明彦准教授(40)は、その現象を物質科学の
視点から解明しようと挑んでいる。
専門は有機化学。
自然界には存在しない分子をデザインし、新たな物質を世に生み出してきた。
だが2008年、東京大から神戸大に移り、ふと考えた。
「これまで開発してきたものは、今の世界にどう関わるのか。
生きているうちに世の中に役立つところがみたい」
それまでも、研究に行き詰まると様々な種類の音楽を聴いていた。
音とは、突き詰めると空気や液体などの物質の振動だ。
音楽は芸術。
自分がこれまで実験室にこもって生み出してきた分子も、科学的な芸術作品といえる。
「芸術的なものが関わると、難しい研究も世の中の人にもっとわかりやすくアピールで
きるのでは」とひらめいた
fff: