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- ID:
- 30787
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0624
- 見出し:
- マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2014」。
深澤直人氏、ジャスパー・モリソン氏インタビュー
- 新聞名:
- エキサイトism
- 元UR(アドレス):
- http://ism.excite.co.jp/art/rid_E1403241329004/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
「工芸の工業化」をモットーに、1928年の創業時から機械生産と職人の手仕事の可能性を追求してきた、日本を代表する広島の老舗家具メーカー、マルニ木工
今年4月、同社を代表する家具シリーズ「MARUNI
COLLECTION」の新作を、ミラノサローネ国際家具見本市で発表。
先ごろその日本でのお披露目が、東京のマルニ木工ショールームで行なわれた。
ミラノサローネでは、昨年に続き2度目のフィエラ本会場での単独出展を果たし、そのコレクションが大きな注目を集めたのは記憶に新しい
MARUNI COLLECTION 2014 at Salone del Mobile Milano/©Photography: Nacása & Partners Inc.
デザインを手がけるのは、MARUNI COLLECTIONのアートディレクターもつとめる日本を代表するデザイナーである深澤直人氏と、英国人プロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソン氏の2人。
今回は「世界のスタンダード」を目指し、世界的な家具ブランドに成長した「MARUNI
COLLECTION」の、久しぶりのリビング中心の新作コレクションとなった。
深澤直人氏は、2011年にリリースされたMARUNI COLLECTIONのなかから、小ぶりでありながらゆったりとした座り心地を実現した、Roundishチェアのソファ版などを発表。
ジャスパー・モリソン氏は、木とクッションのコンビネーションが美しい、1960〜70年代の北欧テイストをもった新作ソファ、Brunoを発表した。
MARUNI COLLECTION 2014 at Salone del Mobile Milano/©Photography: Nacása & Partners Inc.
Roundish ソファ(Roundish スリーシーターソファ 2014年7月1日受注開始予定)は、自由な姿勢で座るというRoundish
チェアのコンセプトをさらにおしすすめた、人間の視覚から感覚に作用するような、座るという行為を誘発する美しくやわらかな曲線が印象的なソファ。
そこには深澤直人氏の、座り方のそのものに対する深い洞察力と、座る人同士の関係性に対する問いかけがあることは言うまでもない
今回展示されたRoundish ソファは、深いブルーの張り地が目をひいた。
Roundish ソファ、Brunoともにファブリックには、デンマークの世界的なテキスタイルメーカー「クヴァドラ社」のファブリックが使用されていることにも注目したい
ジャスパー・モリソン氏がデザインするBruno(Bruno スリーシーターソファ/アッシュ材 2014年7月1日受注開始予定)は、クッションとそのクッションを置く木のフレームという、極めてシンプルな構造をもったソファだ
究極のシンプリシティーを美しく具現化したようなソファだが、その背景にはジャスパー・モリソン氏がイメージした形を具現化する、マルニ木工の高い技術力があることを忘れてはならない。
Brunoソファは木がもつ質感や、上質なファブリック使いなどにより、新しい豊かさという価値もたらし、さまざまな暮らし方にフィ
ットするソファといえるだろう。
深澤直人氏とジャスパー・モリソン氏の2人に、MARUNI COLLECTIONの新作となるRoundish ソファ、Brunoについて、そのコンセプト、開発秘話などお話をうかがった
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