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    ID:
    30744
    年:
    2014
    月日:
    0622
    見出し:
    「つながり」再び…障害者の手で木製ボタン
    新聞名:
    読売新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20140621-OYTNT50157.html
    写真:
    【写真】
    記事
    ◆須賀川の施設で開発 ◆バッグのデザインにも採用  須賀川市吉美根の障害者施設「須賀川共労育成園」が作る木製ボタンが、大阪市の会社が製作するバッグの飾りに採用され、5月からは同施設が商品の販売も手がけるようになった。
    東京電力福島第一原発事故の風評被害で主力商品の売り上げが半減したため開発したボタン。
    素朴で温かな風合い が好評で、同施設は「障害者の自信にもなる」と手応えを感じている。  同施設には、須賀川市内の知的障害者ら約30人が通い、自立生活を目指して木工や農作業に取り組んでいる。  市内の畑で育てたヘチマから採った「ヘチマ水」が化粧品原料として人気を集め、500ミリ・リットル入り瓶で年間約800本を売り上げる主力商品だった。
    しかし、震災後は「前の年に詰めた瓶はないか」という問い合わせが寄せられるなど、放射性物質の影響を気にする人が増え、販売数は年間400本程度 にとどまる。  木工では積み木やカスタネット、いすやテーブルなどの注文家具を作っていたが、定期的な販売先はなかった。
    ヘチマ水が売れず、仕事が激減した施設利用者の「もっと働きたい」という声を受け、オリジナル商品の開発を決意。
    須賀川市の花・牡丹ぼたんにもちなんで、直径5センチ、厚さ1センチほどのボタ ンを作った。
    商品を通じて社会との関係を深めようと、「つながりのボタン」と名付けた。  ケヤキや桜、クルミなど5種類の木材を糸ノコギリで切り出し、紙ヤスリで丁寧に磨く。
    磨き担当の小笠原恵美子さん(54)は、「きれいになっていくところがおもしろい」と話す  昨年4月に大阪市で開かれた見本市に出品したところ、「頑張る障害者の姿が思い浮かんだ」というバッグ製造会社「サンワード」(大阪市天王寺区)の池田智幸社長(48)から、毎月1000~2000個の発注を受けた。
    昨年11月には、スウェーデン語で「たくさんのボタン」を意味する、震災復興支援のた めの新ブランド「モンガ・クナップ」の飾りに採用され、トートバッグやポーチなどの販売が百貨店やインターネット上で始まった。  関西を主要市場とする同社は、東北での足がかりがないため、同施設による販売が5月からスタートした。
    須賀川市を代表する観光名所「須賀川牡丹園」の売店にも置き、7月には県庁内でも販売する。  同施設の相談支援専門員の大原寛和さん(36)は、「売れれば作る人のやる気にもプラスになる。
    おしゃれな雑貨店などにも置いてもらいたい」と、販売先の拡大に意欲を見せている fff:

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