v11.0
- ID:
- 30734
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0620
- 見出し:
- 木製くい新たに130本、防御用か 松本城の総堀
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20140620/CK2014062002000008.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
松本城の一番外側の堀に当たる総堀の土塁跡から、敵の侵入を防ぐための防御用とみられる木製のくいの列が新たに見つかった。
総堀の他の場所でも既に確認されており、総堀沿いに設けられていたらしい。
調査している松本市教育委員会は二十一日、同市大手の発掘現場で説明会を開く
松本城は天守側から内堀、外堀、総堀の順に掘られた三重の堀に囲まれていた。
うち総堀は高級武士らの屋敷が三の丸を囲むように設けられていた
市教委は五月から郡奉行の武家屋敷と総堀の土塁があったと伝わる約八百六十平方メートルを調査。
西側約三百五十平方メートルの土塁跡から複数の列が見つかり、くいの総数は百三十本もあった
十六メートル幅で造られた土塁の上には土塀があり、平櫓(やぐら)があったと伝えられている。
くいの間には大量の瓦や壁土などが見つかっていて、明治維新後に壊した櫓や土塀を総堀に投げ込み、埋められたとみられる
今後は土塁跡の他、東側の武家屋敷跡の発掘調査に入る。
市教委文化財課の竹内靖長さん(48)は「くいは先がとがっていて防御用。
調査以外でも総堀沿いに設置されていたとみられる。
説明会は中間報告だが、地中に埋められていた遺跡を実際に見ていただける機会なので、興味を深めて」と話してい
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