v11.0
- ID:
- 30600
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0605
- 見出し:
- 民有林と連携し木材搬出の専用道 関係者が検討会発足 宮城川国有林
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=274563
- 写真:
- -
- 記事
-
和歌山森林管理署(牧野利信署長)は、民有林と国有林が連携する「民国連携」による低コストで効率的な木材搬出を目指すため、宮城川国有林(白浜町、すさみ町)を林業経営モデル林として、搬出路の主幹となる林業専用道計約15キロを建設する。
8月までに一部着工する予定。
周囲に広がる民
有林が共用しやすいコース設定を考えるため、関係自治体などが集まり検討会を立ち上げた。
近畿中国森林管理局管内で国有林が占める割合は、森林全体の6%と低く、大半が小面積で分散している。
周囲の民有林も2ヘクタール以下の小規模所有者が多い。
林業経営モデル林事業は、「民国」が一体となって、人工林の状況や地形などを考慮した効率的な作業システムとそれに見合った搬出
路をつくることで、将来的に地域の林業・林産業の発展につなげる取り組み
宮城川国有林の人工林は約730ヘクタールあり、周囲には民有林約2300ヘクタールが広がる。
地形が急峻(きゅうしゅん)で新開発の架線集材用油圧集材機などの試運転がやりやすく、路網整備の少ない民有林が隣接していることなどからモデル林に選ばれた。
計画では宮城川国有林に林業専用道(幅員3・5メートル)4本を建設する。
検討会には町や県、地元森林組合の関係者、有識者ら約20人が参加。
主幹となる林業専用道から、民間が利用しやすい森林作業道(幅員3メートル前後)を効率よく伸ばせるよう、衛星利用測位システム(GPS)などを使って作
製したコースの精度を上げていく
検討会は年内計4回を予定しており、第1回は5月14日に田辺市新庄町の同署であり、発足の趣旨や今後の日程、議論内容などの説明があった。
本格的な活動は7月下旬に予定されている第2回の現地検討会からになる。
このほか、森林経営計画策定に向けた支援体制、木材・木質バイオマスへの利用などの検討、公共建築物の木造・内装木質化など需要拡大の情報交換もしていく
fff: