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- ID:
- 30528
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0527
- 見出し:
- 富士の浅間神社で御木曳き
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/news/20140526-OYTNT50355.html?from=ycont_top_photo
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- 記事
-
旧東海道吉原宿近くの「富知ふじ六所浅間神社」(富士市浅間本町)は、約250年ぶりに社殿を建て直すのに合わせ、富士市吉原の吉原商店街で6月14日、新社殿に使う木材を人力で運ぶ「御木曳おきひき」を行う。
この日は、同じ場所で300年以上続く「吉原祇園祭」の初日。
大勢で大木を引く姿は
、祭りの山車とともに、壮大な時代絵巻になりそうだ
神社は「三日市浅間神社」の通称でも知られている。
奈良時代の785年(延暦4年)、噴火を繰り返していた富士山の中腹から、溶岩の流れが止まると考えられた現在の場所に移された。
社殿は1762年(宝暦12年)に造営され、県東部で大きな被害が出た関東大震災や戦時中の空襲も乗り越えた。
だ
が、神社によると、現在は懸案の巨大地震に備えた補強工事もできないほど、激しく老朽化しており、建て直しが決まった。
御木曳きは、いにしえの木材運びの模様を再現する大衆参加の神事とされる。
伊勢神宮の式年遷宮をはじめ、三重県内の神社などで今に伝えられている。
富知六所浅間神社で過去に行われた記録は残っていないため、伊勢神宮を模範として手はずを整えた。
今回の御木曳きは、「奉曳車ほうえいしゃ」と呼ばれる台車に奈良県吉野産のヒノキの丸太(直径50センチ、長さ6メートル)3本を載せる。
重さは全体で約3トンになり、これを200人が引っ張る。
掛け声や歌で盛り上げる「木遣きやり方」なども合わせれば、400人の大行列だ。
出発点は岳南電車の吉原
本町駅東側で、吉原商店街を経て神社に至る約1・7キロを、1時間45分かけて進む予定だ
権禰宜ごんねぎの大鳥居素もとむさん(49)によると、地域活性化や神社への親しみを持ってもらおうと、開催が決まった。
災害を鎮める目的で始まった吉原祇園祭と同じく「地域の人々を天災から守りたい」との願いも込めて催すという。
御木曳きで運んだヒノキを使う新社殿は、2015年10月に完成する予定だ
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