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- ID:
- 29443
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0115
- 見出し:
- 酷寒の中で太布織の糸作り 那賀町木頭地区
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.asahi.com/articles/ASG1G4HWKG1GPUTB00H.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
那賀町木頭地区で受け継がれてきた「太布(たふ)織」で使う糸をコウゾ(クワ科)の木から作る作業が、酷寒の中で進められている。
地元の阿波太布製造技法保存伝承会の取り組みで、昨春から同会の研修生になった若手の女性も加わり、古事記、万葉の時代から伝わる貴重な技術を学んでいる。
14日は9人の会員・研修生と十数人のボランティアらが早朝から作業に取り組んだ。
前日に刈った長さ1・5メートル前後のコウゾの枝約300本を、高さ1・9メートル、直径60センチほどの木製の蒸し器「コシキ」で約2時間蒸し上げる「カジ蒸し」の後、一本ずつ皮をはいだ。
あくで煮て、木づちでたたいて柔ら
かくし、もみ殻をまぶしながら何度も踏んで表面の黒皮を除去。
近くの那賀川で流水にさらし、午後3時すぎ、作業を終えた。
15日は川から引き上げて干す。
その後、何度もたたき、繊維質を同じ太さに割いてつなぎ、よりをかけてようやく糸になる。
完成まで約2カ月。
根気のいる手作業が続く
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