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- ID:
- 30368
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0505
- 見出し:
- 天童木工、不向き克服しスギ材家具開発 国産利用強度確保に新技術
- 新聞名:
- 47NEWS
- 元UR(アドレス):
- http://yamagata-np.jp/news/201405/04/kj_2014050400072.php
- 写真:
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- 記事
-
国内屈指の家具メーカー天童木工(天童市)は、軟質のため使用が難しかったスギ材の家具を開発した。
強度の弱さを同社得意の圧縮と合板を応用した新技術で克服。
国内スギ材の利用が伸び悩み、里山の荒廃が問題化する中、同社の技術が注目を集め、全国の自治体から地場産のスギや間伐
材を活用した家具の注文が相次いでいる。
同社製品は輸入材に頼っているのが現状で、今後は国内針葉樹の利用拡大にシフトを図る。
デザイン性の高い家具は硬質のブナ、ナラなどを使うのが一般的。
スギは繊維に空洞があるため曲げに耐える粘りが弱く、表面に傷が付きやすいことがネックとなっていた。
丸太を組み合わせたようなスギの家具はあるが、本格的な家具の製造は前例がなく、県の補助金を活用し、3年前から開発を進めて
きた。
スギを厚さ5ミリ程度の板にスライスし、強力な加温プレスで圧縮することで素材を硬化。
表面に細かな切れ目を入れ、特殊な液剤を浸透させて耐久性を高めた。
さらに、木目が縦、横の交互になるよう圧縮板を重ね、合板に仕上げている。
板のスライスと圧縮には、それぞれ専用機を特注し、約1億円を投
資。
一連の技術は特許を申請している。
スギを使った家具は先月24~27日、東京の展示会で発表。
木目がくっきりと浮き上がった表面は、木材特有の柔らかさが際立ち、来場者から好評を得た。
また、スギは乾燥の必要がなく、産地も選ばないことから、スギやヒノキの地産地消を目指す自治体から問い合わせが殺到。
議場の演台や議員席、図
書館の家具などの受注が相次ぎ、工場はフル稼働の状態になっている。
開発に当たった西塚直臣取締役製造本部長は「国内の森林を保全する理念を基に、技術が完成した。
当社の新しいスタイルとして広く普及を図りたい」と話す。
高級車に使われる木製ステアリングとしての提案など、さまざまな応用も計画中。
一般向け家具は、椅子が3万円台から、座卓が6万円台からで価
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