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    ID:
    30288
    年:
    2014
    月日:
    0424
    見出し:
    森ガールならぬ“林業女子”が話題! 未来の木材産業を本気で考える彼女たちの活動とは
    新聞名:
    ウートピ
    元UR(アドレス):
    http://wotopi.jp/archives/3664
    写真:
    【写真】
    記事
    森林資源が豊かな国といわれている日本。
    国土面積の約3分の2が森林に覆われており、先進国のなかでもその割合はトップクラスです。
    豊かな森林に囲まれている反面、国内の木材自給率は約3割で、木材の約7割を安価な外国産に頼っています。
    下火といわれる日本の林業、そして森林に最近、注目が 集まっているようです 森林がテレビや映画のテーマに たとえば、藻谷浩介氏・NHK広島取材班による一冊『里山資本主義―日本経済は「安心の原理」で動く』(角川oneテーマ21)が反響を呼んでいます。
    今年2月には「新書大賞2014」の大賞を獲得し、部数も24万部を突破。
    金銭に換算できない豊かな生活を取り戻すシステムを提案する本書は、経済的に無価 値と思われている里山の資源を活かす方法を紹介しています また、5月10日には林業の世界を描いた映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』が公開されます。
    三浦しおんの小説を原作に、『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』などのヒット作で知られる矢口史靖監督のもと、国内外で評価の高い若手俳優・染谷将太を主人公に迎え、長澤まさみや伊藤英明など豪華キャストが集結。
    ひょんなこと から林業に従事することになった都会育ちの主人公が、仕事の魅力に惹かれていく過程を描いています そんななか、現在全国各地で「林業女子会」なるものが開催されています。
    「森」や「木」というテーマのもとに、様々なフィールドに属する女性が集結。
    現在、京都や東京など9拠点で活動を展開しています。
    男性主体のイメージが強い「林業」ですが、どんな活動をしているのでしょうか? そこで、定例会にお集 まりの「林業女子会@東京」メンバーの皆さんに話を伺いました。 学生や主婦、社会人まで幅広い女子が林業体験 ――「林業女子会@東京」は具体的にどのような活動をされているのでしょうか? 杉山さん(東京拠点の創設時からのメンバー):活動は大きく分けて「森や木と触れ合う森林整備」と「都内での定例会(女子会)」の2つです。
    現在、ボランティア団体が管理している千葉県市原市にある里山の一部を「なえどこ林業女子の森」として借りています。
    その場所へ奇数月に訪れて、下草刈りや干 ばつ、竹林整備など実際に林業の一部を体験しています また、偶数月はミーティング……といってもゆるいお茶会や飲み会のような雰囲気で、メンバー同士で会話を楽しんだりしています。
    やはり、「林業に興味がある」「木が好き」という人が身近には少ないようで、女子会に集まった人たちとの話は単純に楽しいです。
    現在 70名の登録者がいますが、好きなときに気軽に参加出来るのがいいところだと思います ――女子会に参加される方はどんな方が多いのでしょうか? 杉山さん:国家公務員や会社員としてバリバリ仕事をしている人から、学生や主婦まで本当に幅広い人が参加しています 齋藤さん:私は再生可能エネルギーの導入を検討する、環境コンサルタントの仕事をしています。
    プランを作成するなかで、林業がどれだけ大変か実はあまり知らないということに気づき、実際に現場に入ってみたいと思ったのが参加のきっかけでした。 これからも木を使った製品はなくならない ――女性が林業をやるうえで、大変なことはどんなところでしょう。 齋藤さん:農業では女性だけのグループで作業することもできるかと思いますが、林業の場合は実際に森林から木を切り出すといった力作業を行うのは女性だけでは無理だな、という印象です。
    細かいところだとトイレ事情とかもありますし。
    一方で、木材を生活にどうやって取り入れるかというアイデアや需要先 を作るのは女性の方が向いていると思います ――これから、女子会をどのように展開していきたいとお考えですか? 竹内さん(建材販売会社勤務):「林業=木材を製材する」というイメージが強いですが、生活者の多くは林業が自分のライフスタイルにどう関わっているのかということを、まだまだ知らないと思います。
    「林業ってそもそもなに?」「日本の森っていまどうなっているの?」ということを広く知ってもらうことが、大事かなと 思います。
    農業の分野では最近若い人が楽しさを見出していたり、農家と飲食店がタッグを組んでメニューを開発したりすることもありますが、林業はまだまだです。
    消費者に近い目線で林業を語れる私たちだからこそ、森林や林業について知っていただく活動をしていきたい。
    それが林業の活性化にもつながると 思っています 近藤さん(林野庁勤務):木材産業は斜陽産業といわれていますが、これからも木を使った製品はなくならないと思っています。
    つまり林業は必要な産業だということです。
    一方で、数十年・数百年という長期スパンで考えなくてはいけないため、実際木を育てても時代が変わると売れないとか、商品にならないという 問題が山積しています。
    そのため、どうやったら木材を活かせるのか、どんなニーズがあるのか解決すべき課題がたくさんあります。
    そんな課題解決の糸口を、女子会を通して出会う人たちと見いだしていけたらと考えています fff:

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