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ID:
きる 30230
年:
2014
月日:
0413
見出し:
飛騨高山の木材、ブランド化へ 差別化で販路拡大
新聞名:
岐阜新聞
元UR(アドレス):
https://www.gifu-np.co.jp/hot/20140413/201404131038_8315.shtml
写真:
【写真】
記事
高山市の飛騨高山森林組合所有の森林が、国際的非営利組織の森林管理協議会(FSC)から国際基準に適合した森林管理を行っているとして、森林管理(FM)認証を受けた。
県内での認証は東白川村森林組合、県に続く3番目となり、関係者らは飛騨高山産木材のブランド化に向け「販路拡大や林 業振興につなげたい」と意気込みを新たにしている。 ◆森林組合が森林管理の国際認証取得 FSC森林管理認証は、環境保全と社会的利益、経済的にも継続可能な森林管理に与えられる制度。
FM認証を受けた森林から出る林産物が、加工・流通(COC)認証を受けた工場で加工されることが条件で、FSCロゴマーク付きの製品として出荷できる。
消費者もFSCロゴマーク製品を買うことで、適正な 森林管理への一助を担うという目安になる。 同組合は飛騨高山の基幹産業である木工業の振興にもつながるよう、飛騨高山産木材の差別化を図ろうと、認証取得に向けた試みを開始し、2012年に同組合新宮工場が先にCOC認証を取得。
今回、同組合が高山市荘川町で管理するスギやヒノキなどの私有林約700ヘクタールがFM認証されたこ とで、森林からの産出から加工まで、飛騨高山地域で一貫して扱うことができるようになった。 ◆加工製品にロゴマーク、COC認証取得を呼び掛け “飛騨高山で生まれた国際認証付きの木材”として売り出せることについて、同組合の内木彦治代表理事組合長は「飛騨牛や米のようにブランド化を図り、木の国高山を積極的に売り込みたい」と意気込む。
認証の報告を受けた國島芳明市長も「建造物に木を使う機会が増えている。
市も連携してPRする」 と協力姿勢だ。
組合の搬出は荘川町の森林で伐採が始まる5月ごろ。
本年度は3000立方メートルほどの搬出を見込んでいるという。 一方で課題もある。
組合のCOC認証工場では、建築で使う構造材への加工がほとんどで、家具や小物などへの加工はまだない。
FSCロゴマークを付けた飛騨高山の木工製品の多様化を図るためには、COC認証を受けた加工場を持つ企業を地元で増やさなければならない 「飛騨には数多くの木工業者がいる。
多種多様な認証加工品を生み出すためにも、関係企業や団体に工場へのCOC認証取得を呼び掛け、連携を図りたい」と内木組合長。
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