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- ID:
- 29924
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0318
- 見出し:
- 山車の木製車輪、新調へ 巨大ケヤキ製材を搬入 5年後の「佐原の大祭」目指す
- 新聞名:
- 47NEWS
- 元UR(アドレス):
- http://www.chibanippo.co.jp/news/local/184445
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- 記事
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約300年の歴史がある香取市の伝統の祭り「佐原の大祭」秋祭りの山車行事に参加する仲川岸町(同市佐原イ)で16日、同町が5年後に山車の木製車輪「半間(はんま、差車)」を新調するための材料となる巨大なケヤキの製材が搬入され、山車蔵の前で安全祈願祭が行われた。
祈願祭は町内総出で行われ、諏訪神社の伊能栄一宮司(80)が神事を執り行った。
クレーンで運ばれた大きな製材の前で、祝詞の奏上や玉串の奉典などが行われ、2019年に完成予定の半間の出来を祈った。
関係者によると、今回購入したケヤキの製材は長さ7メートル、厚さ33センチで、樹齢200~250年の物だという。
10年前に埼玉県深谷市で伐採され、原木のまま2年間乾燥させ、その後愛知県で製材にしたという。
価格は250万円ほどで、町内の積立金を充てた。
式で、区長の金子裕之さん(60)は「一本の木から四つの半間を作るのは、いい意味でぜいたくなこと。
このような立派な木材はなかなか見られない。
しっかり目に焼き付けたいし、焼き付けてほしい。
山車にふさわしい半間になるのが楽しみ」とあいさつした。
半間は寄せ木造りなどが一般的で、一つの原木の製材から四つの半間を作るのは珍しいという。
新しい四つの半間は、同町が当番町を務める20年に先駆け、5年後の春に完成し、その年の秋祭りでお披露目される予定だという。
現在同町が使っている半間は1989年から使用している。
国の重要無形民俗文化財で、関東三大山車祭りの一つとされている「佐原の大祭」。
毎年7月に10町が参加する夏祭り(八坂神社祇園祭)と、10月に14町による秋祭り(諏訪神社秋祭り)が行われる
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