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- ID:
- 29387
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0107
- 見出し:
- ホル肥育 木製ハッチ手作り 軽くて移動・設置が簡単 栃木の佐伯さん
- 新聞名:
- 日本農業新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=25339
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
栃木県那須烏山市のホルスタイン去勢牛の肥育経営農家、佐伯年夫さん(55)は、スモール牛を飼育するハッチを自作している。
使用後は洗浄、消毒がしやすいように分解できる他、材料に木を使い軽量で扱いやすいのが特徴だ。
移動、設置が簡単なため、畜舎内の設置場所を導入グループごとに変
えるなど衛生面の改善にもつなげた。
佐伯さんは約600頭を肥育し、年間約400頭を出荷する。
2011年から本格的に14日齢から1カ月齢のスモール牛の飼育を始めた。
月1回、約30頭を導入し、約20カ月肥育して出荷する
ハッチは1頭ずつ飼養できるよう幅110センチ、長さ120センチ、高さ100センチの大きさにした。
木材を組み合わせて前後と左右二つずつ同じ大きさの枠を造り、強度の高い結束ひもでつなぎ合わせた。
隣の牛と接触しないように、横枠には木製の合板を取り付けられる仕組み。
佐伯さんは「市販のハッチ
は鉄製で重い。
木製なら組み立ても簡単だ」と利点を説明する。
農場ではストレスを減らすため、導入から約1カ月間は手作りハッチで育てる。
次に4頭ずつで1カ月半、5頭ずつで1カ月、7頭ずつで1カ月飼養してから、13、14頭で1グループとして出荷まで育てる。
特に導入時は、防疫面から1頭ずつの飼育で観察を徹底する。
ハッチは導入グループごとに移動して設置。
ハッチを設置する畜舎には、冬場は冷たい風が体に当たらないように、JA全農の指導で12年秋から防風ネットを張る。
敷料のおが粉を50%増やした飼養環境の改善も相まって、前年に比べて事故率が低減した。
後継者の裕介さん(30)が13年に新たにハッチを自作。
90頭分のハッチで、使用後は最大2カ月の空き期間を設け、健全なスモール牛育成につなげる構えだ
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