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- ID:
- 29855
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0308
- 見出し:
- 湯川で秋にも実証事業 新たな木質構造用材料CLT
- 新聞名:
- 福島民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.minpo.jp/news/detail/2014030814365
- 写真:
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- 記事
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間伐材などを活用した新たな木質構造用材料「CLT」の実証事業が秋にも湯川村で始まる見通しとなった。
県内の民間事業体が県産木材によるCLTを用いた集合住宅を村内にモデル的に建設し、有効な建設手法を確立する。
県は国の事業を活用し、財政支援する方針だ
CLTは細長い木の板を交差させて積み重ね、数十センチの厚さにした大型集成材。
一般的な合板は厚さが数センチ程度だが、CLTは厚さ50センチや、1枚1トン近くなど大きくすることが可能。
強度が高く、断熱、遮音、耐火性に優れる。
継ぎ合わせるだけで中高層建築物の壁や床に使え、工期も短縮され
る。
既に欧州では普及している
事業主体となる民間事業体は今月中にも県内建設会社などで発足する予定。
2世帯向け2階建て集合住宅3棟をCLTを使って建設する。
秋に着工し、来年3月までに完成させる計画。
CLTは県産木材を岡山県の工場に運んで加工する
総事業費は2億3千万円で、県は国の補助を受けて半額を負担する方向で調整している。
建設地は湯川村が造成し、無償貸与することを検討中だ
建設する過程で必要な人員やコスト、効率のよい建設手法などを検証する。
実証結果は国や県がCLTの実用化や普及に役立てる
CLT建築物は国内では高知県に1棟あるだけで、モデル建築物が先駆的に県内にできることで、CLTの利用や製造が県内で今後進む契機になることが期待される。
東京電力福島第一原発事故で苦境に立たされている県内林業の復興につなげる
林野庁は国内での普及を目指しており、東京五輪の関連施設での利用も視野に入れている。
現段階では建築基準法で認められておらず、法整備の準備も進められている。
今回は国土交通大臣の特認を受けて建設する
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