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- ID:
- 26735
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0204
- 見出し:
- 「地元産木材で家を」、普及目指しシンポ
- 新聞名:
- カナロコ
- 元UR(アドレス):
- http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302020018/
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- 記事
-
地元産木材の利用拡大を目指している小田原市は1日、「地域ならではの『木の家』づくり」と題したシンポジウムを市生涯学習センター(同市荻窪)で開催した。
市内の林業、建築関係者らが参加、生産から消費まで一貫した体制づくりの必要性などを確認した。
シンポには、岩田司・筑波大教授ら有識者と高木大輔・小田原林青会会長、櫻井泰行・県建築士会小田原地方支部副支部長、市の担当者ら8人のパネリストが参加した。
市の松本章・建設部管理監は「この事業は3年前、民間活力を生かした『無尽蔵プロジェクト』としてスタートした。
市内には住宅約3万6千戸分の木材資源のあることが調査で判明した。
しかし価格低迷などでほとんど流通していない」と現状を報告した。
課題とされる害虫による材質難や間伐材の利用策として、2011年12月に試作した木造公衆トイレの評価結果を公表。
「食害の部分を見えない箇所に使った。
梁(はり)に割れ、板に反りなど多少の変形が見られたが、建築材料への活用は可能」と説明した。
岩田教授は「地元の設計者に頼めば、小田原産材を使った住宅を建ててくれるような一貫したサービスシステムをつくることが大切。
大手メーカーと差別化が図れる」と今後の取り組みの方向性を示した。
こうしたパネリストの議論に対して、市内で林業を営む辻村百樹さんは「市内には良い木材も多くあり、
ぜひ使ってほしい。
消費者に直接現地で選んでもらってもよいだろう」と意見を述べた。
市は試作第2弾として3月までに、地元産を使ったバンガローなどを市内のキャンプ場に完成させる。
市民ら利用者に内部も公開、独自の住宅仕様を検討していく予定
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