v11.0
- ID:
- 29219
- 年:
- 2013
- 月日:
- 1212
- 見出し:
- 博打感覚で、木材価格予想
- 新聞名:
- BLOGOS
- 元UR(アドレス):
- http://blogos.com/article/75744/
- 写真:
- -
- 記事
-
このところ、ゆるゆるの記事を書いてきたから、なんかマジで硬くて厳しいことを書こうかな、と思ったが、直近の話題は、材価高騰だろうか。
各地の木材市場で、たとえばスギ1立米1万6000円前後と、いっときの2倍以上の価格を付けていると聞くが、考えてみれば予想できたこと。
消費税増税が決まって、駆け込み需要が高まっているからだ。
そこに木材利用ポイントなどで「国産材の家を!」とけしかけた効果もあるだろう。
が、そんな需要拡大に際して、生産が拡大、つまり供給量を増やせなかったことが決定的だ。
その理由はああだこうだと唱えられているが、個別事情はともかく、需要の先行きを読み損なったから、と言うのが最大公約数的原因だろう。
多少ともはしこく市場や建築業界に探りを入れれば、年末に向けて駆け込み需要が膨らむのは読めたはずなんだが。
と、後出しジャンケンのような評論するより、今後のことを考えよう。
まず、今回のことで来年は何が読み取れるか
供給が少ないと、価格が上がる。
……(おいおい、小学生の教科書みたいだ。
)
そして消費税の駆け込み需要は必ず終わる(笑)。
それが1月か2月か。
もしかしたら年末で終わるかもしれない。
終わるときは突然だろう。
遅れて出荷した材は、外れ籤を引く
そして建築業界からは、国産材とは、欲しいときに手に入らないものということが知られてしまった。
これで、やっぱ、電話一本で欲しい量が配達される外材だね! という気持ちになりかねない。
そうなると、致命傷だ
木材利用ポイント制度は、来年も継続させるらしい。
消費税は、今後8%、10%と上がるのが規定路線だが、その分を木材利用ポイントでカバーする?
仮に2000万円の木造住宅を建てると、消費税は現状5%が8%になれば、3%分の60万円高くなる。
木材利用ポイントは最大60万円分。
なんか、よくできた話だ(笑)。
実は、この制度は、消費税が上がることを見込んで創設したんだよ、とか嘯いたりして
経済や株価予想は基本的に博打みたいなものである。
上がった理由(下がった理由)は、後からなんとでも付けられる。
木材価格も、その一つに過ぎない。
さあ、今後どうなるか。
私は、下がる方に1票
ほかの業界はみんな自己責任で予想し、増産減産を決断する。
それに外れると、シャープやパナソニックのような大手企業でも傾くわけだ。
林業・木材業界だけが嘆いても文句を言ってはいけないよね
fff: