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- ID:
- 29194
- 年:
- 2013
- 月日:
- 1210
- 見出し:
- iPhone包む飛騨の技 高山の工房が木製ケース
- 新聞名:
- 岐阜新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20131210/201312100931_21519.shtml
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
国内外で1600個出荷
木工の盛んな高山市で、「iPhone(アイフォーン)」の木製ケースを作る木工房がある。
一位一刀彫や飛騨春慶の職人が技を加えた製品もあり、飛騨高山の伝統工芸品の新境地を開いている。
作っているのは、家具や木製小物を製造する同市清見町の木工房「ノクターレ」の塩谷英雄さん(42)
3年前、デザイン雑貨を企画販売する「MSY」(東京)から「木でケースができないか」と相談され、開発に取り組んだ
しかし、木は乾湿で伸縮するため、アイフォーン本体とのフィット感に差が出ないようにするのが難しい。
一枚ずつ木を吟味し、削り出す精度を高めることで、3カ月かけて製品化にこぎ着けた。
地元産を中心にイチイ、桜、カエデ、クルミの4種の材で作る。
価格は1万3千円からで、伝統工芸士による鱗(うろこ)模様のような丸彫り、紅や黄色の春慶塗りを施した製品もある。
ごつい外観の一方、手になじむ触感と自然な風合いが人気で、「3G」以降、計1600個を出荷。
「COLORS」ブランドで販売するMSYは「手作り的な商品の中で一番のヒット」という。
半数は北米や欧州向けで、米国・ニューヨークのグッゲンハイム美術館のショップにも並ぶ。
9月から人気ブランド『ポール・スミス』の一部店舗でも取り扱われている。
塩谷さんは「飛騨の伝統工芸の技を生かし、今のライフスタイルに合ったものを作っていきたい」と話している
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