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- ID:
- 27543
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0501
- 見出し:
- 風情あり「納涼床」統一感 木材の色生かし高さも
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20130501-OYT8T00038.htm
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- 記事
-
京都の夏の風物詩「鴨川納涼床」が1日、スタートする。
今季は、鴨川の景観保護のため、床の高さや色合いについて府が定めた基準の適合猶予期限。
昨季はすべての基準を満たした店舗はわずか15%にとどまったが、改修が進んだ今季は大半の店舗で適合する見込みとなった。
各店舗でつくる京都
鴨川納涼床協同組合は「伝統を引き継ぎ、多くの人に京都らしい風情を楽しんでもらいたい」としている。
(倉岡明菜)
鴨川納涼床は、江戸時代初め頃に始まったとされ、現在は二条大橋から五条大橋までの約2キロに100店近くが軒を連ねる。
ただ、色合いや床の高さに統一感がなく、風情を損なう華美な看板や照明も目立ってきたため、府は2007年に鴨川条例を制定し、床の設置基準を指針で定めた。
指針では、▽隣接店との床の高低差は50センチ以内▽柱や床の色を木材素材色に統一▽アーチ状の骨組み、看板、イルミネーションの禁止――など24項目を規定。
店側の負担を考慮して猶予期間を設け、今季が最終年にあたる。
府が昨年夏に93店舗を対象に実施した調査では、基準を満たしたのは15%にあたる14店舗。
床の高さや華美な照明を避けるなどの項目はほぼクリアできていたものの、床の色彩が木材色に統一されていなかった店が30店、床がせり出し過ぎている店も11店あった。
しかし、府の指導や同組合からの働きかけもあり、同組合によると、今季の営業を予定する95店舗では78店舗が基準をクリアする見込みで、残る店にも順次、改善を促す。
従わない店については、組合が警告書を出すなどより厳しく対応していくという。
同組合の北村保尚・専務理事は「リーズナブルな店から高級店まで楽しめるのが『平成の床』。
伝統を保ちながら各店の個性も生かしていきたい」と話している
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