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    ID:
    27241
    年:
    2013
    月日:
    0327
    見出し:
    塗り床・木床用塗料特集2012 各社動向
    新聞名:
    Coating Media
    元UR(アドレス):
    http://www.coatingmedia.com/special/archives/2013/03/post_296.html
    写真:
    -
    記事
    環境対応品向け、品揃えに厚み ビックケミー・ジャパン ビックケミー・ジャパンは、今年1月1日より特定化学物質にエチルベンゼンが追加されたことを受け「性能と環境対応の両立が更に求められる」とし、水系タイプをはじめとする環境対応型製品の性能向上に寄与する添加剤の提案を強化していく方針だ その中で現在、水系塗料用湿潤分散剤として紹介を進めているのが「DISPERBYK-199」「同-2015」。
    用途性が広く、優れたピグメントコンセントレートが設計できる「同-190」をスタンダード品として抱える中、「同-199」は顔料に親和性基を有するコポリマータイプ。
    有機、無機両方の顔料分散に適 応し、高光沢が得られるのが特長で「塗床材での採用も出始めている」と粘度を下げる効果も有しており、トップコートへの適用を見据えている。 「同-2015」はコントロール重合のアクリル系共重合物。
    有機・無機顔料の分散安定性及び脱凝集性に優れる他、ミルベースの粘度を大幅に低減。
    分散樹脂、共溶剤を含まないピグメントコンセントレートに適している また同社では昨年、生分解性バイオポリマーを原料とした環境ブランド「Greenability(グリーンアビリティ)」を発表。
    世界の環境トレンドに対応した製品開発を強化することで、顧客の環境対応型製品の開発をサポートする。
    「CERAFLOUR1000」は、ワックスのような艶消し効果、軟らかい感触が得られ、耐 傷つき性、耐ブロッキング性を有することから木床用塗料で採用されている。 その他、水系用消泡剤として「BYK-1711」をラインアップ。
    シリコン及びミネラルオイルフリータイプで「ハジキの発生がほとんどない」とコメント。
    水性硬質ウレタン及び水性エポキシタイプで評価を高めている。 〈ツール〉 充実した床専用塗装具 大塚刷毛製造 大塚刷毛製造は床用塗装具の品揃えを充実させている。
    塗床用の塗料の薄膜化に伴ってローラー施工するケースが増大、需要は伸びている 「ペインターズミット」は塗布用手袋、「ムートンフロアーペインター」(写真)は大量に塗材を含み広い面の床専用の塗装具でワックスがけにも使用できる この他「コーティングパット」は低粘度塗材でも液ダレしない特徴があり、スモールローラーハンドルを挿し込み継柄にして使用可。
    床用ローラーは汎用が高く専用スライド式ハンドルを用意。
    床用モップ「ワカバ」は床用アルミ台と継柄に接続して使用する。 〈塗り床〉 水性硬質タイプを新発売 日本特殊塗料 日本特殊塗料は水性硬質ウレタンコンクリート系「ユータックコンプリート」を発売した。
    同タイプの床用はここ数年高い伸びを示し、1万トン(年間)の規模の分野となっている。
    その背景として「性能とコストのバランスでユーザーからの評価がある」(担当者)と見る 特に厨房・給食室、食品工場の床ばかりでなく、一般工場や倉庫の床まで幅広い適用性がある。
    同社ではこのタイプで差別化を図るため、薄膜から中膜、厚膜(防滑)のグレードを用意し、使い勝手の良さで勝負する。
    展開の中で同社の特長を生かした防水、遮熱、光触媒、外壁とシステム化でも差別化を 強める。 その他、メタクリル樹脂系の低臭タイプ「ユータックオリゴマー低臭」、浸透性コンクリート表面強化剤「NTクリスタルハードナー」をラインアップ ユータックオリゴマー低臭はホンダの新自動車工場に全面採用されるなど、施工後1~2時間で歩行可能なスピードで伸長が期待できるとしている。
    またNTクリスタルハードナーは特殊珪酸塩を主成分とした水性1液タイプで、環境・安全性に配慮したコンクリート表面強化剤。
    改修需要の増大に伴う必須アイ テムとして製品ラインに加えた 同社は塗床材のシェアではトップ5に入る上位メーカー、塗膜防水材を保有する強みとニットク・アメニティシステム会(施工団体)との連携によってニットクブランドを高めていく方向を示す 屋外でも使用できる水性ウレタン系 エスケー化研 ダントツのシェアを誇る外壁用仕上塗材から屋根、床、鉄部、内装など建築塗装の全方位に向けた製品投入を積極化させているエスケー化研。
    「発注側の保証心理からすると防水、壁、床など部位ごとではなくトータルで供給してほしいとの意向が強い。
    このため建物の総合改修プランニングとのスタンスで 展開を強めている」(担当者)と説明 「特に床に関しては過酷な使用環境、下地状態の判断や処理の難しさなどクレームのリスクを抱えているナーバスな分野。
    社内研修会の密度を濃くするとともに、各営業マンが現場に赴く頻度は塗料メーカーの中でも突出しており、現場で本物のスキルを体得している。
    加えて、建築塗料・塗材トップシェアの企 業ブランドを背景に信頼を勝ち得ていく方向」とし、塗り床市場での存在感を年々高めている。 各種塗り床材の品揃えを拡充している中にあって現在最もプッシュしているのが水性ウレタン樹脂系塗床材の「水性アーキフロアーU」だ。
    水性反応硬化型2液タイプで、独自の架橋構造による強靭な塗膜は溶剤系に匹敵する耐摩耗性、耐薬品性とともに高い耐候性を示し、紫外線による劣化、変褪色を抑え るため屋内のみならず開放廊下など太陽光が当たる箇所でも使用でき汎用性の高い塗り床材 改修需要に関しても各種旧塗膜(アクリル、ウレタン、エポキシ系)に対する良好な密着性を示し、加えて速乾性による工期短縮、水性、F☆☆☆☆など使いやすい推奨品だ ニッチ活路にシステム提案を強化 イサム塗料 イサム塗料のタイル床面の滑り止め工法「スキッドガードAD」が好調な売れ行きを見せている。
    「マンションエントランスや商業施設、図書館など用途も広がっている」(担当者)と着実に需要を伸ばしている 同品は、アクリルシリコン樹脂をベースとした滑り止め性を付与したクリヤー塗料で、磁器タイル面や御影石などの無機質素材に密着するのが特長。
    クリヤーで素地の美観を損なわず、転倒による事故が防げるため、塗装業者が付加価値仕様として施主に提案するケースが増えている。
    1工程仕様で歩行 可能時間3時間(23度)という簡便性も受け、用途を広げている 一方、塗り床材においては、同社主力の自補修ユーザーである板金塗装工場など、既存の取引関係を生かした提案を強化。
    そのため同社としては、販売店との協業が不可欠として、勉強会の開催、施工受託など、サポート体制の充実化を図っている。 品揃えとしては、水系、溶剤系、無溶剤系(厚膜タイプ)を揃える中、昨春リニューアルした水性1液アクリル樹脂系「イサムフロアWA NEW」が好調。
    仕上がり感、作業性、乾燥性を改良し、トータルで競争力を持たせたことで需要を伸ばしている。
    また、高日射反射率カラー舗装材「アースクールF」は、ヒート アイランド対策に有効としてPRを強化している 今後、同社が販売施策として見据えるのは用途に応じた塗装システムの提案。
    湿潤コンクリートや若齢コンクリートに対応する「エポロRプライマー」や表面強化コンクリート下地に対応する「エポロERプライマー」と水系エポキシ樹脂下塗材(水性エポキシペースト)を上市しており、下塗りから上塗りを包括した 用途、要求性能に応じた塗装システムの構築を進めていく 品揃え拡充へ、販売拡大本格化 大日本塗料 水性タイプを中心とした薄膜タイプの「床コートシリーズ」、溶剤系厚膜タイプの「レジフロアシリーズ」、超厚膜仕上げの「レジセメンシリーズ」と要求性能に応じた3シリーズの製品ラインアップを揃える大日本塗料 塗り床市場においては、「必ず定期的メンテナンスが行われる底堅い需要分野と捉えている」と、用途、性能に応じた商品体系を分かりやすく明示した色見本帳を完備し、販売拡大に積極的な姿勢を見せている 特に施策として「床だけを見据えるのではなく、節電対応として屋根・外装に遮熱、内装には環境対応として水系システムなど、エコ・環境をテーマに営繕工事の一貫として塗り床施工も提案していきたい」と「工場塗替システム」のパッケージカタログを充実させ法人営業を強化。
    またその中から、施工業者による 施工か工場従業員による施工といった選択肢を提供することで、深堀りを進めていく 現在、企業ユーザー向けにラインアップの拡充を図る中で、販売拡大の主軸に据えるのは水性2液ウレタンエマルション樹脂塗料「水性床コートウレタン」。
    同品は強固な塗膜を形成し、耐薬品性、耐摩耗性に優れ、食品工場から厨房、鋼板床と幅広い用途を有するのが特長。
    塗装間隔時間(20度)も2時 間以上7日以内と速乾性を保持する 膜厚5mm超厚膜エポキシ系ライニング材の「レジセメン」は40年以上の実績を持つロングセラー製品。
    重量物による衝撃性、耐薬品性に優れる。 床の簡易補修、アスファルト用発売 アイレジン 新設の減少、企業の修繕費用の締めつけなどによって需要環境が厳しい塗り床材市場。
    「当社も例外ではないが、その中にあって元気印で伸びているのが床の簡単補修キット『埋めまるくん』だ」と吉川浩一郎社長 埋めまるくんは床の凹凸の穴埋めや段差を工場の従業員などがセルフメンテナンスできる簡易補修キット。
    「フォークリフトやプラッターなどで荷物を運搬している工場では、床の段差や凹凸で荷物が落下する危険性が高い。
    このため段差を埋める補修ニーズは高いが、専門業者の領域でコスト高との先入 観から見送られているケースが多い」と説明。
    そうしたニーズに対し、骨材と液剤を入れた袋を手で揉み混ぜるだけで施工できる簡便性、速硬化性(約1時間)、使いきりの少量パッケージといったコンセプトが受けた。
    「例えば昼休み中でも施工できる気軽な受け止められ方で、当初の予想以上に販売が好調」( 同)と自信が高まっている。 溶剤タイプを先行発売していたが、食品工場など臭気移りを嫌うユーザー向けに水性タイプもラインアップ 更に昨年末にはこれまでのコンクリート床用に加えてアスファルト床用の「アスファルト職人」も新発売した。
    「工場の外周などアスファルト面でも亀裂や凹凸が多数見られ需要は多いと思う。
    硬いコンクリート面に比べて難密着の課題があったが、技術的にもその課題をクリア。
    満を持しての発売」と意気込んでい る。 改修向け強化、専門性に磨き 大同塗料 昨年、艶消しタイプの水性1液型アクリル樹脂系床材「床水樹(ゆかみずき)」を投入した大同塗料。
    落ち着いたマットな仕上がり感が得られる他、17色と豊富なカラーバリエーションを揃え、デザインニーズに応えた新領域の製品として、店舗や商業施設を中心に展開を強めている。
      景況感としては、「一昨年前の落ち込みから反転し、昨年秋口までは回復基調が続いた」(担当者)と説明。
    それでも「パイはシュリンクしていく」と今後の先行きには厳しい見方を示しており、専門メーカーとして豊富な品揃えとサポート体制を含めた技術力で差別化を図っていく姿勢を見せる。 その中で現在同社が注力するのが改修分野での深掘りだ。
    近年、薄膜タイプの汎用製品においては速乾性溶剤希釈2液エポキシ樹脂「床雅(ゆかみやび)」、弱溶剤型アクリルウレタン樹脂「床優美(ゆかゆうび)」、また「床水樹)」と漢字をあしらった製品投入を積極化している。
    「"床"と言えば、当社の製 品をイメージしてもらえるようにしたい」とブランド戦略の一環として漢字を用いることでインパクトを与え、分かりやすいネーミングにすることで汎用分野の主体となる不特定多数のユーザーへの認知向上を狙う。 製品展開としては、溶剤系、水系を揃えた強化コンクリート用プライマーを上市する他、需要が高まる硬質ウレタンタイプは「レジモルハードUW」をラインアップ。
    「MMA、厚膜無溶剤エポキシの代替として伸びている」と好調さをアピールする。
    更に現在、下地処理の簡便化、省工程化に寄与する新製品の開 発を進めており、改修用途に適した製品開発に注力することで、市場競争力を高めたいとの考えがある。 ファインウレタン技術を注入 日本ペイント 日本ペイントは高度なウレタン樹脂技術を応用して開発した「クリンカラー・マークガード」の展開に注力する。
    同品は同社のウレタン系の代表格「ファインウレタン」の技術を活用したもの。
    用途としてはオーバーコートクリヤーとして使用する 工場床面はフォークリフトや台車の走行によるキズが付く他、ごみ付着、歩行足跡、タイマーク付着、油などによる塗膜浸食など汚れ要因が多い。
    しかも汚れによって工場環境が悪化し、思わぬ事故の発生も予測される。
    ISOの基本「5S」の徹底を図る上でも床面のクリーン維持は現場的テーマになっている 同品のメリットは汚れの除去性を高め、床面に耐摩耗性を付与する。
    採用したユーザーからは「工場のクリーン化に役立った。
    メンテナンス期間を延ばせる」などの評価の声。
    上市して数年が経過し、同社の床用塗料の中で伸びが顕著。
    担当者は「マークガード効果で他の床用の需要を引き上げたい」とコ メントする。 床用の定番品「クリンカラーUファイン」は旧塗膜を選ばないため塗り替え適性が高いのが特長で、ほとんどの旧塗膜の上にプライマーなしで塗装できる。
    耐候性が良く外部にも使用でき、高い汎用性を有している この他、厚膜タイプの「クリンカラーEワン」をラインアップ 「床用で汎用性の高い展開を狙いたい。
    プロの塗装業者の技術で対応できる床用分野に特化した方向性でアピールしていく」(担当者) 販売施策を強化、需要開発へ 水谷ペイント 塗り床材を主力分野に据え、薄膜・厚膜タイプともほぼフルラインアップに近い品揃えを誇る水谷ペイント。
    昨年から塗り床製品の拡販を目指したプロジェクトを始動し、もう1つの主力分野である屋根用塗料「バイオマスR-Si」、外装市場で存在感を高めている環境対応型多機能塗料「ナノコンポジットW」と合 わせ、営繕改修におけるトータル提案を強化している 塗り床を取り巻く市況について担当者は「硬質ウレタンはMMAの代替として堅調に伸びているが、全体としては営繕投資が冷え込み、需要が減少している」と説明。
    今年に巻き返しを図る一方で、企業の海外移転など長期的には市場縮小は避けられないとして、新たな販売施策を見据えている。 その中で、現在需要開発に取り組んでいるのが遮熱効果を付与した水系路面用塗料「水系ボウジンテックスサーモ」、アスファルト及びコンクリートの簡易不陸補修材「穴埋め速乾」。
    いずれも工場内環境を高めることを特長としたもので、施工ユーザーの付加価値化に生かしてもらいたいとの狙いがある また一方で、汎用分野においては販促ツールの充実化に努めていく方針。
    過去に販売店向けに用途に応じた塗装仕様を明示化したカタログパネルをリニューアルする予定で、その後加わった新製品を含め、より分かりやすい仕様提案を行っていく。
    「ディーラーの提案力向上に寄与していきたい」と、需要の受 け皿となるディーラーサポートを強化することで、市場の深掘りを進めていく 現場スキルの徹底 東日本塗料 東日本塗料は水性塗料のラインアップを充実させ環境配慮や性能面での対応を図るとともに、適切な下地診断及びアフターフォローに注力することで物件採用を重ねている。
    昨年の出荷数量は2ケタ増を達成した 市場では圧倒的に溶剤系が多いものの、水性塗料への切り替えが進んでいる。
    「規模の大きい案件ではグリーン調達から水性塗料の引き合いが強まっている」と尾張常務 施主への提案の際、同社が重視しているのが営業マンの知識スキル。
    「施主を納得させる理論が必要。
    工場床の現状を把握し、適切な処理を実例をもとに説明をする。
    塗料の機能を売り込むだけでなく、それに伴う現場ノウハウを身に付けなければならない」と話す 塗料の性能や単価に頼って、現場の状況把握を怠ってはクレームにつながりかねない。
    単純に量を追うのではなく、適切な下地処理・塗装仕様が認められなければ例え大型物件でも手を引く営業スタイルをとる。 また、研究所でも現場ノウハウの修得を重視しており、社内の施工研修を徹底し、コテや吹付の技術力を高めている。
    同社では防水施工技能士の取得は最低条件としている こうしたサイクルを繰り返すことで拡販を進めていく考えだ 無溶剤タイプの環境対応を強化 神東塗料 材料販売に特化する神東塗料は、作業性、品質とも幅広いユーザーに対応した製品開発に注力することで、汎用分野での拡大を見据えている その中で現在進めているのが環境対応形製品の充実。
    既に水性薄膜タイプでは水性アクリル、水性2液ウレタン、水性2液エポキシと各樹脂系を揃え、現在厚膜タイプでの環境対応製品の投入を積極化している 昨年上市した「ユカトップ エポハード」は、流し展べ工法、ノンスリップ工法、モルタル工法、ライニング工法などの各種工法に対応した厚膜タイプの2液形無溶剤エポキシ塗床材。
    厚生労働省室内濃度指針値13物質、「学校環境衛生の基準」6物質を配合していない他、F☆☆☆☆、鉛・クロムなどの重金 属を含まないのが特長。
    性能面においても耐衝撃性、耐摩耗性、耐薬品性に優れ、シームレスで鮮やかな光沢仕上げを実現する。
    水性プライマーと組み合わせることで、溶剤臭を抑えた塗装仕様を可能にする。
    またローラー施工を可能にした厚膜無溶剤エポキシタイプ「ユカトップ ローラーエポ」も企業ユ ーザーを中心に需要を伸ばしている。 その他、厚膜ウレタンタイプとして「ユカトップ Uハード」を上市する。
    同品は硬質タイプの2液無溶剤ウレタン樹脂塗床材で、高硬度を持ちつつ、工具などの落下による衝撃を緩和する耐衝撃性を保持するのが特長。
    耐薬品性、耐油性にも優れ、重量物運搬などが頻繁な食品工場や整備工場に適している 。
    F☆☆☆☆、鉛・クロムフリータイプ 病院床などメンテコストを低減 ダイセル・サイテック 床コーティング用UV樹脂として、「EVECRYL893」(100%UV用)、「RCECOAT7655」(水系UV用)を展開するダイセル・サイテック。
    「塗料に落とし込むことで需要開発につなげたい」(担当者)と、塗料メーカーとコラボし現場施工用水系UVコーティング「水系UVフロアコート」を開発。
    更に施工業者と連携を 取ることで着実に需要を伸ばしている 同社が主な用途に見据えるのは、病院や老人ホームなどの保健施設。
    従来、病院床は月1回程度、樹脂ワックスでメンテナンスされているが「ポリッシャー時に汚れが床に食い込み、床の黒染みが取れないケースが増えている」と説明。
    耐久性、耐薬品性を保持するUVコーティングを塗布することで、長期間 にわたる美観維持を訴求する。 中でも大きな差別化とするのがメンテナンスコストの低減。
    「同品であれば、月1回のメンテナンスが年1回になる。
    人の歩行が少ない場所では更にメンテナンス周期を伸ばすことができる」と、費用面でも大きな削減に寄与するとアピール。
    また水系のため、施工上における臭気や火災の不安がなく、乾燥後の ベタツキの抑制やはく離性にも対応。
    「酸洗いが不要で廃液処理の負担が軽減できる」と塗り替え適性も確保した。
    適用素材は塩ビ床、木質系床など 同社では、普及拡大を図るため、昨年ハンディUVランプを導入。
    今後、導入を検討する施工業者に対し、サポート体制を充実させていく意向を示す 短工期で工場床の施工可 アトミクス アトミクス「フロアガードU」(水性硬質ウレタン系)の販売が好調だ。
    水性タイプのため臭気がほとんどなく、短工期でも施工できるメリットがあり、加えて耐熱性や耐薬品性などの高い機能も評価されている こうした特性から従来のエポキシ系、ウレタン系、MMA系と比べ、パフォーマンス性があるとの認知が広がっている。
    水性硬質ウレタンとセメントの複合的な反応硬化によりさまざまな高機能を備え、臭気を嫌う食品工場、厨房、給食室などでの採用が目立つ 同製品は原則プライマー施工の必要がなく、ほぼ半日(23度)で歩行可能。
    また、カラーバリエーションが多彩なことも特長の1つである 荷姿は樹脂M(4kgセット=主剤:硬化剤)、骨材M(20kg)、促進剤M(1kg)。
    責任施工品のため問い合わせは同社まで その他にもハイソリッドタイプでアクリル系の旧塗膜の上にプライマーなしで施工できる「フロアトップエポワン」や不陸修正材として3時間(23度)という速乾性のある「クイックアンダー」なども用意されている。 水性フロアーメイト杜、実績重ねる トウペ トウペの床用塗料はフロアーメイトシリーズとしてアクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系など用途に合わせた各種をラインアップ。
    その中で注力しているのが、水性タイプの「フロアーメイト杜」となっている フロアーメイト杜は水性2液反応硬化形ポリウレタン樹脂塗料で、水系塗料でありながら高硬度(3H)を有する。
    加えて耐摩耗性や耐久性に優れ、溶剤系に匹敵する塗膜物性を発揮する 企業では工場改修に伴うVOC排出量を気にするケースが多いため、水性タイプの同品の引き合いが強まっている。
    数千m2規模の大型工場での実績も重ねており、同社では更なる拡販を進めていく意向 ただ、提案を進めていく上で床の劣化状況及び下地診断を重視している。
    溶剤系の旧塗膜との付着強度の兼ね合いもあり、床がどのような状況であるかを把握する必要がある。
    「フォークリフトや作業車の稼働状況など、その工場床がどのように使用されているかを見定めて、最適な塗料系を提案している 特に従来の溶剤系とは特徴が異なる水性タイプはメーカーとして診断は必須と考えている」(担当者) 需要動向として、昨年後半から工場関連ではメンテナンスの動きが見られている。
    例えば、大手工場では見学者の受け入れから床の塗り直しをするケースが増加。
    その際、工場を稼働させながら床を塗装する場合は溶剤臭のしない水性タイプのニーズが高く、「まずはフロアーメイト杜から提案している」と拡 販を進める。 〈木床用〉 ニーズに応えた3ブランドを展開 大阪塗料工業 建築木部用床塗料として、「ウルトラックシリーズ」「WOLTA(ウォルタ)」「ユーロ」の3ブランドを擁する大阪塗料工業。
    昨年はブランドごとに下塗りから上塗りまでの塗装仕様をまとめたカタログを制作するなど、販促ツールの充実化に努めている 木床用として主力の「NTXウルトラック895」は、トルエン、キシレン、ホルムアルデヒド、重金属類を含まない1液湿乾型ポリウレタン樹脂塗料。
    高い肉持ち感が得られる他、耐水性、耐摩耗性に優れた塗膜を形成。
    体育館、店舗、カウンターなど幅広い用途に適応する。 水性ポリウレタン樹脂塗料「ウォルタ床用」は、特注のオリジナル樹脂をベースにした1液タイプで肉持ち感が得られる他、刷毛、羊毛アプリケーターでの塗装作業性に優れる 一方、天然植物油を原料とした木部着色保護塗料「ユーロ」は、オイルフィニッシュの風合いが得られるのが特長。
    生地感を生かしたナチュラルな仕上がり感に撥水性など塗膜性能を保持させたことで、住宅分野を中心に人気を高めている。
    国産品としての差別化も強みとなっている。 難密着EBシート専用プライマー開発 コートテック コートテック(横浜市、社長・咲間毅氏)が展開している現場施工型UVコーティング事業が順調だ。
    「住宅購入時のオプションメニューとしてフローリングにUVコーティングを行うもので、傷がつきにくくワックスメンテナンス不要の切り口が主婦層に受けている。
    住宅購入時のオプションメニューの中でもプライオリティ ーが高く、購入者の間で定着化してきた」(咲間氏)と好調の理由を説明する 同社はUV塗料開発を主体とした開発型ベンチャー。
    無溶剤でありながらレベリング性、塗布性に優れるUV塗料を開発。
    更には超軽量の照射装置の開発と供給、施工受注までの一貫体制を構築、施工部隊への指導にも定評がある。
    「フロアーコーティングではクレームも少なくなかったことから以前は疑心暗 鬼的なハウスメーカーやビルダーも多かったが、施工品質が安定化してきたことで信頼が向上、需要を後押しするファクターになっている」と需要がしっかりと根付いたようだ ただし「最近は新たな課題も出始めている」と咲間氏。
    近年、マンションの床などでは電子線照射によるEBシートで加工されたフローリング材が多用されており、フロアーコーティング材の難密着の問題が出てきている。
    同社ではEBフローリング専用の速乾性プライマーを新たに開発、10分ほどで乾燥しトップコ ートの塗布が可能だ。
    専用のUVトップコートの他、ガラスコーティング材の塗布も可能。
    EB難密着の課題克服を前進させた。 現場サポート強化、販売拡大に弾み 大谷塗料 木床分野を成長領域に見据える大谷塗料。
    需要が高まっている水性ウレタンに対しては「対前年比で見ると大幅に増加している」(担当者)と環境ニーズの高まりを指摘する 木床分野の改修市場が広がる中、同社は耐久性、作業性、安全性を更に高めた木床専用塗料のラインアップの強化に努めている 昨年は1液及び2液タイプの各種水性ウレタンが揃ったことに加え、現場フォローを含めた現場対応力を強化していることもユーザーの支持を高める要因となっている また「臭気の少ない水性ウレタンによって、学校などでは長期休暇以外の平常時でも施工ができるため、施工業者にとっては大きなメリットになっている」とコメント。
    これまで需要の主力地だった都市部から地方へと広がり始めている。 今後、木床を取り巻く需要環境としては「公共物を中心とした木材利用促進法や復興需要、耐震補強改修工事などにより、新築、改修とも増加していくと見られる」と話す そのため、木材産出地域を中心に建築物に木材を使用する気運が高まっていることから、木造公共建築物及び住宅向けには天然植物油を原料とした「バトン ナチュラルオイルフィニッシュ」及びウレタン樹脂系の「ウッドライク SG(サンガード)」の提案を積極化していく。
    いずれも木材本来の生地感を生かし た仕上がり感を特長としている。 無垢フローリングの定番塗料へ トーヨーマテリア トーヨーマテリアが展開しているシッケンズ木材保護塗料「水性フロアー」の販売が好調だ。
    同品は屋内での靴歩行が一般的なヨーロッパの使用条件から生まれた屋内床専用の塗料で堅牢な塗膜が特長。
    水性フロアーと銘打っているものの、木床だけでなく階段、テーブルトップ、造作など屋内木部全般で 使用でき、傷や汚れから木材を守る

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