v11.0
- ID:
- 27196
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0322
- 見出し:
- 小さな木材も商品に
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20130322-OYT8T00031.htm
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- 記事
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あきる野市の製材業「沖倉製材所」がデザイン会社と連携し、建築材としての流通が難しい「小さい木材」を使った加工品のブランド「SMALL WOOD TOKYO」を設立した。
大量に余っている短い丸太や細い丸太を有効活用することで、多摩産材の価値を上げ、東京の林業の活性化につなげる試みだ
現在商品化されているのは、自分で敷けるフローリング材や、細丸太を輪切りしたタイル、本棚や物置として活用できるボックスなど。
風呂蓋やまな板など、各家庭の寸法に合わせるオーダーカットの商品もある。
すべてスギかヒノキの無垢(むく)材で、合板と違い、質感や香りが楽しめることや、湿度の調節作用があることが売りだ。
製品には、ロゴマークの焼き印を入れた。
製品に使われるのは、曲がっていたり短かったりと、建築材には向かない木材。
伐採される木材のうち、こうした木材はほぼ半分を占めるにもかかわらず、市場では主に建築材が取引されるため、安い価格でチップ材になったり、貯木場で大量に余ったりしているという。
こうした現状を目の当たりにし、「先祖が植えた木々を無駄にしたくない」と考えた同社の沖倉喜彦社長(51)は昨年夏から、都の補助金を受け、三鷹市のデザイン会社「++(たすたす)」と共に商品開発に着手。
今年3月から本格的に販売を開始した。
沖倉さんは、「これまでは値がつかなかった材を消費者の手に届けることで、材の価値を高めることができる。
外材に押され、衰退の一途をたどる東京の林業を再生するチャンスだ」と話す
商品情報は、ホームページ(http://www.Smallwood.Jp/)で見ることができる。
問い合わせは、「++」(0422・30・9783)
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