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- ID:
- 26816
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0212
- 見出し:
- 雪べら:昔ながらの木製、復活 「木に優しく枝傷めない」
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/akita/news/20130209ddlk05040126000c.html
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- 【写真】
- 記事
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横手市平鹿町醍醐の県果樹協会が、昔ながらの木でできた「雪べら」を復活させた。
3年続きの大雪となった年明けから販売を始め、リンゴ農家などから「木に優しく、枝を傷めないので、安心して使える」と、注文が舞い込んでいる。
秋田杉を使った雪べらは、全長2・65メートル、握り(柄)の外周15センチ。
雪を落とすへら部分は幅15・5センチで、先端と両側に強度のあるケヤキを装着した。
同協会事務局長代行の河村正孝さん(64)によると、かつて雪べらは里山から切り出した木材などで作られ、外国産のラワン材が主流となったが、それも輸入制限で25年ほど前に姿を消したという。
雪べらは豪雪地で特に需要が多いが、市販のほとんどがステンレスなどの金属製。
河村さんは「農家から木や枝を傷付ける恐れがあるという声が寄せられ、それならと木製の雪べらを考案したところ、これだこれだと、年配の方々から喜ばれた」と話す
製造は同市内の木材加工業者に委託し、1本税込み1万500円。
問い合わせは果樹協会(0182・25・4201)へ。
【佐藤正伸】
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