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- ID:
- 26362
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1228
- 見出し:
- 響け復興のメロディー 六角堂残り木コカリナ制作
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20121228/CK2012122802000134.html
- 写真:
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- 記事
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思想家岡倉天心が設計し東日本大震災の津波で流失した六角堂(北茨城市)の再建プロジェクトを手掛けた茨城大は、工事で用いた杉の残りで木製の笛「コカリナ」を作った。
コカリナはハンガリーの民族楽器を基に日本で生み出された楽器で、皇后陛下が演奏されることで知られる。
県天心記念五浦美術
館(同市)では完成したコカリナのコンサートが開かれ、復興の祈りを込めた音色が響き渡った。
(永山陽平)
六角堂の再建には福島県いわき市の山林から切り出した樹齢百五十年の杉(長さ四十二メートル、直径九十五センチ)が二本使われている。
茨城大は再建工事で余った杉で、復興のメロディーを奏でられる楽器を作れないか検討。
大学関係者がコカリナ奏者の黒坂黒太郎さん(東京都)にコカリナ制作と
コンサートへの出演を依頼した
黒坂さんは一九九五年、ハンガリーの露店で売られていた笛をオカリナと形状が似ていることからコカリナと名付けて日本に紹介した。
楽器としての精度を高めるため、木工職人と改良を重ねて「ハンガリー生まれ、日本育ち」となる現在のコカリナを形作った
九八年の長野冬季五輪開会式では、周辺の道路建設によって伐採された木でコカリナを作って演奏。
その様子を見てコカリナを知ったという皇后陛下に演奏指導したこともある。
震災後は被災地で復興支援コンサートを開いている
今回のコカリナ制作には長さ一メートル、直径二十五センチの丸太六本を使用。
それぞれ音の高低が違う「ソプラノ」「バリトン」「トリプル」の三種類、計四十本が完成した
二十六日のコンサートには、黒坂さんと妻でオートハープ奏者の矢口周美さんが出演。
黒坂さんは集まった二百五十人に「木の精が歌っているような澄んだ音が出る」とコカリナの音色を紹介し、北茨城市出身の詩人野口雨情が作詞した童謡「しゃぼん玉」「雨降りお月さん」などを奏でた
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