v11.0
- ID:
- 26166
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1212
- 見出し:
- タブレット用漆塗りアタッシェケース、岡崎の注文家具製造職人が製作
- 新聞名:
- 岡崎経済新聞
- 元UR(アドレス):
- http://okazaki.keizai.biz/headline/756/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
岡崎・名電山中駅近くの注文家具工房「昌芸社」(岡崎市羽栗町、TEL 0564-48-7335)が12月、「タブレット用漆塗りアタッシェケース」の製造販売を始めた。
【画像】完成したアタッシェケースを手にする稲葉さん。
脇には製作中のケースが山積みに
大きさは縦30センチ×横43センチ×厚さ7.8センチ。
重さは約1.5キロ。
デザインは、くぼみをつけた部分にシカモア材を使ったHU-KSシリーズと、くぼみをつけないキリ材だけのHU-Kシリーズの2タイプ。
持ち手をABS黒、ステンレスシルバー、革黒、革ピンク、クロムなどから選べる(HU-
KSはステンレスシルバーと革黒のみ)。
価格は4万円~5万5,000円
キリの集成材を使い箱型に組み立て、漆を何度も塗っては乾かし、すり込むという工程を10日間ほどかけ、最後に4~5日乾燥させてから最後の表面磨きをするという。
持ち手や鍵、中敷きなどを取り付けて完成。
できあがるまでに2週間を要する。
素材をキリに決めた理由は軽さだという。
社長の稲葉昌弘さんは「持ち運ぶものだから軽いキリにしたが、今後は杉やヒノキの間伐材も使ってみたい」と意欲を見せる。
同社の創業は1953(昭和28)年で、1980(昭和55)年に法人化。
稲葉さんは2代目になる。
「父の代から建具・注文家具の製造をしている。
最近はイベントの仕事も引き受け、2010年に横浜で開かれたAPECでは34台のテーブルを納品した」と話す。
「夫婦2人でこれまでやってきたが、新しいことを始めなくては
と考えた」
「今年の春から夏にかけて、漆でキリの箱を塗ってみたら面白そうだと、思い浮かんだ。
父が仏具を手掛けていたり、ギターケースを作っていたりしたことも思い出し、自分も何か挑戦してみようと考えた」という。
準備を進め、試作品を作りながらホームページも稲葉さん自身で開設した。
「iPadもホームページに掲載するために買った」と笑う稲葉さん
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