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- ID:
- 25896
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1114
- 見出し:
- 県産材で仮設づくり
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mytown.asahi.com/kochi/news.php?k_id=40000001211130002
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
県立高知工高(高知市桟橋通2丁目)の建築科スペシャリストコースの3年生10人が、県産材を使った仮設住宅の制作に取り組んでいる。
名付けて「けんちくん」。
大工の棟梁(とう・りょう)や工務店、瓦業者などの協力も得ながら、災害時にも使える完成度を目指す
同校では3年生が毎年課題研究の一環で、県内各地で休憩所や学校の部室などを造っている。
同コースの木下実佳さん(17)が東日本大震災の被災地で仮設住宅が足りないというニュースを見て、快適に暮らせる木造仮設住宅づくりを提案。
木下さんを含めて10人で取り組むことになった
資金と資材で民間の協力を得られるよう、生徒に加えて賛同する民間企業や団体が会員となる団体「やまもも」を設立。
県内各地の事業者に協力を呼びかけたところ、大工棟梁や工務店など約20の事業者が応じ、木材や屋根瓦などの材料や資金を提供。
技術指導までしてくれる事業者もあったという
仮設住宅は木造平屋で広さ約40平方メートル。
5月から製材作業を始め、震災時の材料不足にも対応できるよう、部材も最小限にし、量産しやすいシンプルな形を目指した。
県産のヒノキと杉を使い、壁や床をパネル化して組み立て式とし、分解して運びやすいようにした。
ユニットバスや窓枠なども含めて
建築費は1棟約200万円。
災害救助法が定める仮設住宅の基準額240万1千円内で建てられる設計を目指した
完成した仮設住宅は、香美市物部町神池地区で防災用の建物に活用される予定だ。
木下さんは「使う人がけがをしないようにとげをなくすなど気を付けました。
まだ重量があるので、もう少し軽くなるよう改良して、震災時でも使ってもらえるようなものにしたい」。
さらなる改良に意欲的だ
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